第25章:最後の砦
両軍が激突し、戦場が轟音で揺れた。
怪物じみた大槌を振り下ろした瞬間、Troll General は数人のエルフ騎士を一息に薙ぎ払う。
エルフの弓兵たちは鋭い精度で矢を放ち、トロルの眼を狙って次々と失明させていく。
Dwarf たちは巨体の膝を切り裂き、動きを封じようと奮闘する。
乱戦の渦中、Elfior と Elentess は互いに引き離され、Orc たちに包囲されてしまった。
四人のエルフ指揮官が Elentess の元へ猛然と駆け寄り、敵を切り伏せながら血路を開く。
側へ辿り着いた瞬間――そのうちの一人が、Troll General の巨大な手に頭を掴まれた。
「――ッ!」
凄絶な音とともに、頭蓋が粉砕される。
残った三人が怒りを込めて斬りかかるが、Troll General はその全ての攻撃を大槌一本で受け止めた。
そして魔力を帯びた眼光が閃き、拘束の呪が放たれる。
三人の指揮官は身体を硬直させられ、まったく動けなくなった。
Troll General は大槌を振り上げ、
Elentess を叩き潰そうと迫る――。
だが、Elentess はその一撃を受け止めた。
衝撃は凄まじく、二人を中心に渦巻くエネルギーの奔流が戦場に広がる。
その頃、Elfior と Naindir は互いの背中を預け、迫り来る二十体以上の Troll を相手に連撃を叩き込んでいた。
巨体の怪物たちは、二人の正確無比で苛烈な攻撃の前に次々と倒れていく。
エルフ騎士と Dwarf たちは皇帝たちを守るために盾壁を作り、完璧な連携で押し返す。
一方の Elentess は、怒涛の攻撃を繰り出すものの、Troll General は恐ろしい余裕で全てを受け流す。
そして低い声で呟くと、大槌は猛炎を纏い、破壊力を大幅に増した。
凄まじい速度で突進してきたその一撃を、Elentess は回避しきれない――。
その瞬間。
硬直していたエルフ指揮官の一人が、残された力を振り絞り、Elentess の前へ身を投げ出した。
轟音。
大槌の衝撃で、彼の身体は粉々に弾け飛んだ。
Elistor の血が Elentess の顔と衣に飛び散る。
衝撃で彼女は一瞬、呆然と動きを止めた。
その隙を狙って、Dwarf たちが怒号とともに将軍を囲み、四方から斬撃を浴びせる。
だが、将軍の背にある黒い甲殻は岩のように硬く、後方からの攻撃は一切通らない。
二人の Dwarf が突撃するが、大槌の棘が伸び、容赦なく身体を貫いた。
将軍は振り返り、残りの者たちも次々と叩き潰す。
周囲を見渡す将軍は、獣のような笑みを浮かべた。
味方が次々と倒れているにも関わらず。
四千いた Dwarf は、すでに二千八百に減少。
エルフは千四百まで落ち込み、酷く損耗していた。
軍勢が将軍を中心に再度包囲を整えようとしたその時――
突如として、将軍は灼熱のブレスを吐き出し、煙の中へ消えた。
次の瞬間、敵陣中央へ瞬間移動し、再び戦いを始める構えを見せる。
Elfior、Naindir、Elentess の三人は一列に並び、武器を構えた。
Elfior:「……ここまでだ。お前の負けだ。」
Troll General(嘲笑して):「ハッ、そう思うか?」
大槌が地を叩き割り、巨大な亀裂が広がっていく。
エルフと Dwarf の兵士が次々と瓦礫に飲まれ、押し潰される。
Troll General は凄まじい速度で三人へ突っ込む。
皇帝たちは同時に迎撃態勢を取った――その瞬間。
氷のように冷たい波動が戦場を包み込んだ。
全員が動きを止める。
Troll General も反射的に後退し、ゆっくりと振り返った。
戦場の向こう――
氷霜の気配をまとった一つの影が、静かに、しかし揺るぎない歩みで近づいてきていた。




