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第24章 Guerria

五時間にも及ぶ長い行軍の末、エルフの軍はついにGuerriaの中心部に到達した。


挿絵(By みてみん)


かつては緑が果てしなく広がる、生命に満ちた帝国であったGuerriaも、今や戦火に荒らされた荒涼たる砂漠と化していた……


ELENTESS : この砂は違う……血と闇に染まっている。雲までもが、どこか異様だ。


彼らの前に、左手から力強く進軍するドワーフたちの姿が現れた。

四千の戦士を率いるのは、無慈悲な皇帝Naindirである。


挿絵(By みてみん)


Naindirは自信に満ちた足取りでElfiorとElentessの前へ歩み出る。

その背後には、軍の先鋒と思われる姿が見えた。

頑強な鎧に身を包んだ兵士たち――重厚でありながら意外にも機敏なその装備は、立ちはだかる者をすべて粉砕する準備が整っているかのようだった。


Naindir : エルフどもは昔から変わらんな! 戦士を呼んだと思えば、剣すらまともに握れぬ女を連れてくるとはな!


その瞬間、稲妻のようにElentessが飛び出し、その鋭い刃をNaindirの喉元へ突きつけた。


Elentess : 本当に……女が剣を扱えぬと、そう思っているのか?


Naindirは言葉を失い、顔を引きつらせる。

背後のドワーフたちは怒りに満ちて斧を構え、対してエルフたちも剣を抜き放った。緊張が爆発寸前にまで高まる。


そのとき、Elfiorの声が響き渡った。


Elfior : 今は争っている場合ではない!


Elentessはゆっくりと刃を引き、氷のような視線をNaindirに投げかける。その眼差しだけで血が凍るほどだった。

彼女は無言のままElfiorの隣へ戻る。


その瞬間――。

空気を裂くように、低く重い角笛の音が響き渡った。

全員が一斉にその方向を振り向く。


そこには、千のオークと千のトロルからなる巨大な軍勢が現れ、地を震わせながら進軍してくる姿があった。

先頭に立つのは、恐ろしい笑みを浮かべたトロルの将軍。

その姿からは、Godalによる忌まわしい実験で進化した“上位の怪物”であることが感じ取れた。

ただその存在を見るだけで、地面が震え、空気が重くなるほどの圧力と殺気が放たれていた――。



挿絵(By みてみん)


General Troll : 食い放題だぞ! 思う存分楽しめ! 今日のご馳走は――新鮮なドワーフとエルフのステーキだ!


その下劣な言葉を合図に、エルフとドワーフの連合軍が一斉に動き出した。

前線ではエルフの剣士たちがドワーフの戦士たちと融合し、息の合った連携で戦列を整える。

その背後では、精鋭の弓兵たちが構えを取り、闇を貫く矢を放つ準備を整えた。


そして――戦いが始まる。


咆哮を上げながら突進するGeneral Troll。その周囲には無数のトロルが付き従い、さらに後方からオークの大群が押し寄せてくる。

Elfiorは決意に満ちた眼差しで剣を掲げた。


Elentess : 今日こそ、この地を蝕む闇を打ち砕く!

祖先の誇りを胸に――この大地を取り戻すのだ!


その瞬間、Naindirは大地を踏み鳴らし、巨大な斧で地面を叩きつけた。

轟音が響き渡り、ドワーフたちが一斉に雄叫びを上げる。


Naindir : 我らの斧を――奴らの血で染め上げろ!!


戦場全体が爆発するように動き出した。

金属の衝突音、怒号、矢の唸り、そして血の匂いが、荒れ果てたGuerriaの風に溶けていった――。

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