第13話:ドラゴンの覚醒
ジン。ジャイロ。サンドラ。
三人の前に立ちはだかるのは――己の中に眠る「竜」。
それを打ち倒さなければ、
彼らは本当の力の半分すら解放できない。
だが、時はすでに尽きかけていた。
闇の侵攻は、すでにインペリア全土を呑み込み始めている。
一瞬の遅れが、世界の終焉を引き寄せる。
彼らの選択が、すべてを決める――。
その頃――
Jin、Jairo、そしてSandraは、自らの精神の奥底へと引きずり込まれていた。
暗黒の雲が渦巻き、雷鳴が轟く世界。
Jinがゆっくりと目を開ける。
その眼前には――
巨大な稲妻の龍が、不動の瞳で彼を見下ろしていた。
DRAGON:「……久しいな、小僧。」
Jinは返事の代わりに、手をかざして雷撃を放つ。
DRAGON:「……ほう。俺に攻撃を仕掛けるとはな。狂っているのか?」
JIN(笑いながら):「あんたが噂通り頑丈かどうか、試したかっただけだ。……で、名前は?」
龍は稲妻をまといながら首を振り、雷鳴のような笑い声を響かせる。
DRAGON : 人間で、そんな風に話しかけてくる者はいなかった…君のスタイル、気に入ったよ。俺はRaijin、雷のドラゴンだ。よく聞け、Jin。スピリチュアルドラゴンのレベル1を覚醒させるには、古代のコードを唱えなければならない。それはただの呪文ではない…誓いなのだ。
そう言ってRaijinは目を閉じる。
その声は、古き嵐の如き轟きを放ちながら世界を震わせた。
ドラゴンの掟
私の意志は、決して消えることのない炎。
ドラゴンはその力を私の魂に囁き、私はその力となる。
力を失った者たちのために戦い、彼らの希望を背負う。
恐怖も、裏切りも、暗闇も、私たちの絆を壊すことはできない。
疑いも、痛みも、私を止めることはできない。
皇帝とドラゴンは一つである。
Jin はその誓いを繰り返した。
言葉を口にするたびに、彼の身体は反応し、瞳孔は稲妻のように光り輝く。
全身からあふれるエネルギーは、まるで嵐が巻き起こるかのように天を揺るがした。
Raijin は静かに微笑む。
Raijin : 「絆は結ばれた。覚悟しろ、Jin。これが始まりにすぎない。」
その瞬間、Sandra もまた、自らの竜と対面していた。
ドラゴンは優しい声で語りかけた。
Sandra は驚きながらも、その姿が雌の竜――ドラゴンであることに気づく。
ドラゴン : 「ずっと、あなたを待っていたわ。私は Célestia。」
Sandra は目を見開き、深く息を吸う。二人は言葉を交わし、そして彼女もまた コード・アンセストラル を唱える。
瞬間、彼女の身体を光が包み込み、新たな力が解き放たれた。
一方――。
Jairo は大声で笑いながら、目の前の巨大な竜に向かって叫んだ。
Jairo : 「デカすぎだろ! でも助かったぜ、ありがとう! なぁ、名前は?」
竜は喉の奥で低く笑い、雷鳴のような声を響かせる。
ドラゴン : 「我が名は Ryukan。正直、お前には何度もヒヤヒヤさせられたぞ……その不運さにはな!」
Jairo : 「まだまだこれからだぜ! しっかり掴まっとけよ。この冒険は始まったばかりなんだからな!」
二人は腹の底から笑い合った。まるで昔からの相棒のように、自然と絆が生まれていく。
しかし――次の瞬間、Ryukan の瞳が鋭く光り、笑みを消す。
Ryukan : 「……時は来た。コードを唱えろ、Jairo。さもなければ、お前の力は永遠に眠ったままだ。」
空気が一変する。重々しい雷鳴のような響きが Jairo の心臓を打ち抜く。
彼は拳を握りしめ、覚悟を決めた表情で前を見据えた。
Jairo は深く息を吸い込んだ。
その瞬間、瞳孔が燃え上がるように紅蓮の色へと変化する。
ゴォォォ――ッ!
彼の全身から炎が吹き荒れ、まるで大地そのものが燃え上がるかのようだった。
その炎は今までのものとは比べものにならない。
熱気だけで岩を溶かし、周囲の空気を揺らす。
Jairo : 「これが……俺の本当の力か!」
Ryukan は巨大な頭をゆっくりと下げ、誇らしげに笑った。




