表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月色の砂漠~新最高位誕生編~  作者: チク


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/81

異変


「おい! どうした!」


 異変に気付いたのは長老だった。

 キョウが目を醒ましたのかと思いきや、体を仰け反らせ、ひっくひっくと震えているようだ。


「おい!」

 スライムと防戦している長老は焦る。


 キョウの目は開いているものの、どこにも焦点があっていない。

 キョウは仰向けの姿勢で震えていた。


「からだ、壊れた、あたま、つぶれた……」



「何を言ってるんだ!」

 スライムと防戦している長老には、キョウのことを構う余裕はない。


 ひときわ大きなスライムが襲い掛かってきた。

 魔法で払いのけると、スライムの中からヒト型のアンドロイドが飛び出してきた。


 アンドロイドは手にした武器をキョウに振り下ろす。


 普段ならそんなことは絶対しない長老が、この時ばかりはなぜか咄嗟にキョウをかばった。

 ヒト型アンドロイドの武器は、長老の腹をばっさり切り付けた。


 長老が悲鳴を上げる。



 その時だった。


 赤い髪の男が突如現れ、剣でアンドロイドをなぎ払う。

 倒れたアンドロイドがよろよろ起き上がろうとするが、そうなる前にとどめを刺した。

 アンドロイドは倒れ、その場にいたすべてのスライムがぴたりと動きを止めた。


 襲い掛かっていたスライムが動かくなり、長老の部下たちは警戒していたが、まったく機能が停止してるのを確認するとほっと安堵するのだった。



「どうやら、こいつが本体だったようだな」


 とつぶやいたのは赤い髪の男、リゾだった。


 姿を消し、長老たちを見張っていたのだ。

 スライムの大群になかなか、キョウに近づけず、ようやくキョウを救出できたのだが……


 キョウの状況にどうすべくか懸念していた。




     * * *


 ラテーシアの庭に男が一人――


 暗がりの中、男は倒れている男を見下ろしていた。



「こんなとこにいたんだ……探してたんだよ」

 何やらぶつぶつ一人で喋っている。


「ずっと探して、ここにも来ていたのにね、気づけなかったよ」

 男は笑っているようだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ