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爆弾発言


 そんなガイルを真剣に見つめる長老。やがて口を開く。



「そうだったな。私の落ち度かもしれない」

 長老はそこで深くため息をついた。

「まさか、髪を奪われるなんて思いもしなかった。それに、魂を喰われてしまうなんて……」



「え!?」

 ガイルは動揺する。

「魂を喰われた?……って、どういうことだ?」


 心中穏やかではいられなかった。

 ガイルにとってはとんでもない爆弾発言だ。



「何が?」

 長老はきょとんとしている。



「だからっ! キョウの魂が喰われたって……?」

 ガイルは長老に掴みかからんばかりの勢いだった。



 その時、部屋のドアがノックされる。入って来たのは長老の主治医であるネードだった。

「お時間です」

 ネードは二人の間に割って入る。


「まだ、話が……」

「明日にしましょう。あまり長時間だと長老のお体に障ります」


 主治医に言われるとガイルは引き下がるしかなかった。

 渋々、退室する。


 そんなガイルの後ろ姿をほっとした表情で見送る長老だった。




     * * *


 夜。

 月が泉に映っている。


 リゾはレンの墓前で祈っていた。

 本来は月に向かってするお祈りなのだが、レンが死んでからは墓前の前で祈りを捧げるのが日課になっていた。



 ふと、アンドロイドの気配を感じた。

 リゾは剣を構える。

 アンドロイドが近づいて来ている。


 アンドロイドはルウの地の結界を通ることができない場合が多い。

 だが、何か感じるものがあるのか、ルウの地周辺にやって来ては、その辺をうろうろしていることがほとんどだ。

 放置しておけば、ルウの民と鉢合わせることになるので、そうなる前に排除することにしている。


 ルウの地内でありながら、リゾの住んでるこの地にも結界が張られている。

 ルウの地全体の結界を支える柱のような役割をしている結界だ。


 その中で戦えば、女神ルウの加護を受け、かなりの魔力を増幅させて戦うことができる。


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