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月色の砂漠~新最高位誕生編~  作者: チク


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56/81

成功


 この場でエニモスだけがわかっていた。

 なんらかの方法で、キョウが環境維持ロボを操っていることを。

 キョウに集中させるため、なるべく静かにするのが最善だと判断したのだ。


 水たまりにアームを入れた環境維持ロボは何かを探ってるようだった。

 そして、アームを水たまりの中から引きずり出す。

 と、同時に水柱が噴出した。


 みんが歓声を上げたのだった。




     *


 環境維持ロボを操りながら、キョウは子どもを頃を思い出してもいた。


 地面の中から溢れるような勢いなのか、それは思いなのか……。とにかく外に出たくてしょうがないそれを引っ張り出してやろうと思っていたのだ。

 隣にファウがいた。今にして思えば、ファウは不安そうだった。

 当時のキョウはそんなことに気づかず、地面の中のそれを引っ張り出す。


 今回も同じだ。

 いや、前回、どうやったんだっけ?


 自問自答しながら、思い返せば怖がるファウに暴れそうなそれを見つけてやりたかったんだとも思う。

 かくれんぼしてるみたいに身を潜ませ、だが本当はいち早く見つけてほしいかのようにうずうずしている……



 だから、キョウはそいつを引っ張り出した。


 水が湧き出した後の記憶がない。

 後で聞くと、キョウは眠り込んでしまっていたらしい。


 今回も眠ってしまうのかな?

 長老たちがいるし、眠り込んでもどうにかしてくれるだろう。


 キョウは環境維持ロボのアームで魔脈をつかむ。

 この地は魔脈にそって水脈が存在するわけで、魔脈を引き出すのを水脈を引き出すのは同じようなものだ。


 環境維持ロボのアームで魔脈をつかむのはすごく簡単だった。

 アームを地面から引きずり出した途端、長老たちが歓声を上げたのだった。


――成功した!

 キョウは満足だった。


 意識はしっかりしている。

 眠くもないし、疲れた感覚もない。


 環境維持ロボだから?

 それともあの時は子どもだったから?

 よくわからないが、環境維持ロボを操れるこの状況はとてもいいなと思った。


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