金色
そんな中、金色の光が見えた。
ガイルはそれがキョウだと直感していた。
長老はキョウに魂を喰わせてやれと言った。
そのためにキョウはやってきたのだろう。
覚悟はできていた。
だが、金色の光は通り過ぎて行った。
――どこに行くのだろう?
金色の光は遠く見えなくなった。
夢だろうか?
横たわっているはずが、感覚があやふやで現実感がない。
そんなことを考えているうちにガイルは眠ってしまっていた。
*
ガイルの体を乗っ取ったシヴァは、うっとりと鏡を見つめていた。
初めて見た時から気に入っていた。
高身長に頑丈な体。
ルックスもいい。褐色の肌の色に、緑の瞳もいい。
これが手に入るなんて――。
シヴァは笑いが止まらなかった。
どういう方向転換があったのかわからないが、ネードは長老と合流することになった。
変化魔法が使えるネードがいないということは、長老になりすますことがもう出来ない。
長老のフリをしているシヴァは容態悪化により面会謝絶ということになったのだという。
部屋には見張りがつき誰もこの部屋に入れない。ということは同時にシヴァもこの部屋から出れないのだ。
もうガイルに接触することは出来ない――そう観念していた。
だが、ガイルの方からやってきた。
なんて、ツイているんだろう。
ひとしきり鏡を見つめていたシヴァは、なるべく早く行方をくらまそうと思っていた――
* * *
キョウが目が醒めたのは、そろそろ夕方が終わる頃だった。
「ようやく、起きたか」
ほぼ一日寝ていたキョウに、長老は当然のように頭に来ていた。
当然ながら、キョウは寝ていた訳ではない。
「ほら」
そんなキョウをねぎらうかのように、エニモスがお菓子を渡した。
「ずっと何も食べてないから、腹も空いてるじゃろう」
「ありがとう」
キョウはお菓子を受け取る。
こういう気が利くのは女性ならではだ、と思った。




