余所者
「わらわこそが余所者じゃ」
と、エニモスが言い返す。
確かにそうだった。
エニモスはルウ族ではない。言うなれば他所者だ。
レファイ家が外部の魔導師を雇ったから、長老もギルドを通じて外部の魔女とアンドロイドハンターに依頼した。
そのレファイ家に雇われている魔導師こと――クスナ・ク・ガイルは長老が暗殺未遂した人物であり、今頃は厳重に警護されているはずだ。
そんな相手に、隠密行動中の長老か若しくはその部下が接触するのなんてまず不可能だ。
だからこそ、そんな提案をしてきたエニモスを、長老が睨みつけてる。
「いったん、頭を冷やしましょう」
オズが提案する。
「エニモス、あなたもご苦労様でした。少し休んで。今後のことは今から決めますから」
この水たまりに祈りを捧げ維持させる方向で行くのか、別の場所でまた泉を湧かせることにするのか……
エニモスは釈然としない思いのままだったが、とりあえずは頷いた。
そうして、自分のテントへと入ってしまう。
「ふん……」
テントに向かって、長老が何か言いかけた。
悪口に違いない。それ以上発言させないために、オズはさっと長老に語り掛ける。
「作戦会議しましょう。非常に大事です!」
* * *
シヴァは久々のキャビアに舌鼓を打っていた。
前にキャビアを食べたのはかなり前。
人間の体だった時だ。
その時も美味しいと思って食べていた。アンドロイドの体になって、また食べられるなんて……
「旨いな、本当に……」
「……そうなんだ」
意外そうに、見つめているのはガイル・ラテーシアだ。
つまり、今のシヴァは長老の姿をしている。
「昔は生臭いとか言ってたのに?」
ガイルは隣に座る長老を意外そうに見ていた。
「病気のせいか、味覚が変わったみたいだ」
シヴァがそういうと、ガイルは悲しそうに目を伏せた。
ガイルと親密になりたいシヴァは、同情を引くことも怠らない。
よいお年を<(_ _)>




