自室
「……大丈夫なんだよな?」
ガイルは自分に言い聞かせるように、そんなことをつぶやいていた。
明日になれば長老を問い詰めようと思った。
いや待てよ、と考えなおす。
最近の長老は体が弱ってるせいか、おかしなことを喋っている。
明日になれば、今日喋ったことも忘れてる――なんてことはないかとも思う。
話をしてみた限り、記憶力が弱っているということもなさそうであるが。
明日は先にキョウに会おう。
直接会うのは無理でも、部下に探らせるのでもいい。
写真を眺めながら、そんなことを考えていた――。
そろそろ寝ようとベッドに入るが、なかなか眠気が来ない。
さっき、長老とアルバムを見ながらうたた寝をしてしまったせいかもしれない。
ガイルは起き上がり、長老の自室に行く。
ちなみに、今、長老がいる部屋とは別の部屋だ。
長老の自室には犯行計画書みたいなものや動機が書かれた日記などがないか調べるため、そことは別の部屋で隔離していたのだ。
今のところ犯行計画のようなものは見つかっていない。
それとは別に毒や呪いの資料があった。それにプラスして、毒と呪いを組み合わせた場合の効果などメモしたものもある。
一体、いつから最高位を暗殺しようなどと考えていたのだろう?
いや、今はそんなことよりも『魂が喰われる』というこのがどういうことが気になる。
そういう資料がないか、ガイルは遅い時間まで探していた。
* * *
「私は流れのアンドロイドハンターだ」
ネードはシヴァに説明する。
「私の所属するギルドに長老から依頼が来て、それを私が引き受けた」
元々、ネードは長老の影武者として雇われた。
来る途中でぼろぼろのアンドロイドを拾った。そのアンドロイドを魔法で姿を変えて、そちらを影武者にしたて、本物の長老と入れ替える。
その後、長老の部下の口利きにより、ネードは長老の主治医という立場でこの屋敷に入ったのだ。




