日課の日曜日散歩デー 002
ある意味、面白いです(笑)
モブキャラの挨拶
皆さん、おはようございます
あるいはこんにちは
あるいはこんばんは
私は「モブキャラ」というものです
残念ながら本名ではありません
まぁ本名なら、私は両親を一生恨みながら暮らしていかなければならないでしょうしね(笑)
それでは本題へと移させていただきます
今回は私、モブキャラが語り部を務めさせていただきます
これで主役の座は私のもの……ウヘっ
以下 モブキャラの日常
私、モブキャラ!
学校のアイドル!
今日も朝早くからジョギングです!
この町は妙な事が多いらしいけど皆さんもう慣れっこです♡
自販機がしゃべる!
いつも通りです!
犬がマラソン大会をしている!
いつも通りです!
キャベツが踊り……もういいや……
この町の説明……というか、語り部って疲れる
帰ろ……
と、私が匙を投げて帰ろうとしたとき
ピチャッ
頬に暖かい何かがかかった
血とかだったら面白いなーとか思いながら首に巻いたタオルで頬を拭くと……タオルには赤い血のようなものがついていた
「うん! いつも通り!」
気にせず語り部の役目を放棄して家に帰ろうとすると足元に人の腕が転がっていた
「……へ?」
……え?
…………………………
「ひ、ひんぎゃぁあぁああああぁあ!!!?」
私は品がなくて、下品で、情けなくて、カッコ悪い悲鳴をあげて逃げ出した
ネガティブだね、私も
モブキャラの日常 完
「いや、キャベツの件詳しく聞きたいな……」
そんな事を呟きながら切断された右腕の流れ出る血を止めようと傷口を左腕で押さえる
普通なら血は止まらないだろう
だが右腕の血はすぐに止まった
突然だが言わせてもらう
僕、「苗木 多月」は超能力者だ
まぁ、そんな事を言ったところで信じられないだろう
実際に頭のおかしい男呼ばわりをされたことは数えきれない
非超能力者、超能力者問わずだ(詳しい話は次回)
前者はともかく後者は只、僕が嫌われているからじゃないかな?
ウケる(笑) いや、ウケてんじゃないよ……
僕が1人で悲しんでいると公園の草むらから何かがこちらに向かって飛び出してきた!
多月はどうする?
逃げる← 逃げる← 逃げる←
情けない選択肢しかなかった(笑)
そうこうしている間に草むらの何かは迫り……!
「えいっ」
ぶちゅっ
僕に踏み潰された。
何かはピクリとも動かなくなる
僕はその何かを持ち上げ正体を確認する
「蛇型……か」
どうやらまた外れの様だ
何が起こっているのか、ちんぷんかんぷんな読書達だろうが、実は言うと僕もである
主に、「モブキャラの日常」
あの話いる?
「モブキャラ」にも「聡君(別作品主人公)」並の切り替えの早さがあることを願わずにはいられない(笑)