日課の日曜日散歩デー 001
物語は始まる……!
「おはようございます」
「おや、おはよう」
いつもの散歩コース
すれ違うお祖母さんに挨拶をする
元気の有り余った僕は川沿いの道を歩いていた
今日は日曜日
天気は晴れ
家を出たのは午前5時半
まさに絶好の散歩日和なのではないだろうか
そう思い日課である日曜日の散歩、通称「日課の日曜日散歩デー」に興じている所だった
バイト先の友人……もとい上司からは「長い」だの「書きにくい」だの「変態」だの、好き放題言われているが、僕はこの名をとても気に入っている
覚えやすいからね
そんな、どうでもいい事を考えながら(あるいは何も考えないまま)公園に到着した
え、名前?
確か「宇宙人初発見場所公園」だ
勿論僕が勝手にそう呼んでいるだけで、この公園の名前は知らない
今年は「2098年」
今の時代、公園には名前を付けないのが当たり前になっている
だが僕はこの当たり前と化した世間に不満を抱いて……
え?
公園じゃなくて僕の名前?
ま、そうだよねぇ? 気になるよねぇ?
だが、しかし、自己紹介も今の時代では……早く言え?
……はい……
僕の名前は「苗木 多月」だ
変わった名前……というわけでもないんだな、こりゃまた今の時代では……
2098年では
まぁ、自己紹介はこれぐらいでいいだろう
公園に着いた僕が始めにする事!
分かるよね? 分かるよね?
勿論、ラジオ体操だ!
無論ラジオは流さないが、朝の公園でラジオ体操!
健康な事、この上ない
暫くしたら休憩、そしてラジオ体操
僕はいい汗をかかなかった
その後、鳩達に餌をやり(許可も取っている)、犬の散歩をしているお姉さんと挨拶し(仲良くなれたらいいなぁ)ジョギングをしているお兄さんとも挨拶し(顔は優いが筋肉ムキムキ! うっとり)時間を潰した
そして時刻はまもなく8時
バイトが始まる時間だ
僕は念入りに準備運動をしてから公園の草むらの方へと声をかけた
「そんなところに隠れてないで、こっち来いよ」
直後、僕の右腕は肩から切断され、宙を舞っていた
次回更新予定日 未定 ……なら書くなよ そう思いました