助かったけども
会計をする時には、店員さんはさっきの事はすっかり忘れたようだった。
ほぅ、とため息をつきながら白鷹さんの会計をしている。
「ごひゃくぇんですぅー」
聞き取りにくいな。
「はい。」
白鷹さんが五百円を渡すと、店員さんは「お預かりしますぅー」と、白鷹さんの手を握った。
「きゃっ!す、すみません……」
「何がです?」
へらっと笑う白鷹さんに、店員さんは「手、間違えて触っちゃって……」と小さな声で上目遣いで言った。
いや、故意に触ってなかったか……?
「また来てくださぃー」
店員さんはそう言ってレシートを差し出した。
何か書き込んでいたから電話番号か何かかもしれない。
白鷹さんは、それをくしゃっと丸めて、「美味しかったのでそうしますー」と言った。
私の番になると店員さんにめっちゃ冷たい目線を送られた。
「女子に冷たい目で見られるの、初めてだわ……」
店を出てからぼやくと白鷹さんに、「これからよろしくお願いしますねぇー!」と言われた。
読んでくださってありがとうございます(*´∀`*)
タイトルコロコロ変えてます_:(´ཀ`」 ∠):すみませんm(__)mってほど見てもらえてるのかしら……?