百鬼 情状憂ごっこ遊び
17。
私にとって思入れ深い数字だ。
私が虐められた回数が9回。
私の家族が亡くなった回数が4回。
私が自死を試みた回数が3回。
私が自死した回数が1回。
私にとっての不幸の回数が17回なのだ。
改めて数字を提示すると、
言うほど多い数字ではないのかもしれない。
「たかがそれだけか。」
「たったの17回か。」
「私はもっと酷い目に遭っている。」
そんな言葉を聞く度に
私は違和感しか感じることしかできない。
だから私が恨むべきは
私を不幸な目に合わせた人ではなく。
私を不幸な目に合わせた環境を
恨むべきなのだろう。
きっとその事実を私は信じて疑わない。
それが間違いだと言われても。
そこから生まれる新たな不幸があっても。
不幸を潰し。
環境を潰す。
鼬ごっこになったとしても。