現人神たる天皇陛下、ドイツ帝国のポツダム駅に到着す。
現人神たる天皇陛下、ドイツ帝国ポツダム駅に到着します。列車の長旅の中で、金髪碧眼の若い親衛隊士官との会話が弾んだようです。
漸くポツダム駅に到着した。例の金髪碧眼の親衛隊士官とは、一緒に旅を続ける中でかなり仲良くなった。彼は、現人神という称号と、天皇陛下という地位等について、まず聞いてきた。彼は、現世を救うために、神界から遣わされ、大日本帝国の天皇陛下に降臨してきたこと、天皇陛下に降臨したのは、神が二千年以上も歴史を持つ天皇陛下を特別な存在とみているという説明をした。
さらに、神に一任された自分の力は、この世では、全知全能であること。世界中の全ての言語を理解出来るので通訳は不要ということ等を話した。会話は弾み、人種やユダヤ人の話、米国や中国、ソ連の話にも広がった。白人・黄色人種・黒人等の人種は、進化の中で広がっただけで、人間としては平等であること、また、ユダヤ人は国を持たず、さらにユダヤ教は選民思想を持つために、神も持て余していること。優秀な人材が多いのに勿体ないことである。米国は移民の国で若さに溢れた国だが、大統領を選ぶ国民に選ぶという責任感が足りないこと、中国は逆に歴史のある古い国だが、群雄割拠の歴史があるため、近代国家としての基盤が出来ていないこと、ソ連という国は、人類初の共産主義国家だが、元々能力に差がある人間を同じものと想定していること、さらに支配する側の共産党自体が神の摂理に基づかないため、独裁者が出現しやすいことなどを説明した。天皇陛下は、この親衛隊士官の素直さに対していつしか好感を覚えていた。




