ハリー・S・トルーマンの感慨
宣戦布告無き大日本帝国奇襲攻撃を引き起こし、その大失敗の報に無念の急死を遂げたフランクリン・D・ルーズベルトの後を継いだハリー・S・トルーマンがキリストの再来と云われる天皇陛下との会談を前に物思いに耽ります。
ハリー・S・トルーマンは、駐日米国大使ジョセフ・グルーから天皇陛下が大統領とハワイで会談を希望されていることを伝えられた。まだ会ったことも無い大統領と、しかもアメリカ合衆国の領土で会いたいとは、ハリー・S・トルーマンは訪日して米国大統領として謝罪するつもりだったのだが、現人神たる天皇に先手を打たれたのかもしれない。知人から「日本という極東の島国にキリストが再来した。乗り移られたのは天皇陛下だ!」と聞いたことはあったが、その相手を自分自身がする羽目に為ろうとは!しかも、神のお相手をするとは、他のキリスト教徒からは羨望の目で見られるだろうな…。
未だに、ユダヤ人たちだけが、天皇は神ではなく悪魔の化身だと主張しているが、まさかルーズベルトを焚き付けたのもこの連中なのか?まさに、裏切者ユダがキリストを裏切り、多くのユダヤ人がキリストの磔刑をエルサレム総督ピラトに訴えたというが、事実だったのかもしれない。敬虔なるキリスト教徒であるハリー・S・トルーマンは物思いに浸っていた。




