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大日本帝国の現人神はその臣民から慕われる。
米軍の大日本帝国奇襲攻撃が大失敗に終わり、国際連盟の旗頭である米国の威信は地に落ち、大日本帝国の現人神たる天皇陛下の名声は世界に轟いた。
NHKが、米軍によるフィリピンからの30機のB-29、エセックス級空母からの300機のF4Fが奇襲攻撃を掛けてくる映像と音声、さらに、これを大日本帝国の誇る迎撃ジェット戦闘機「荒鷲」240機が殲滅する様子をテレビで流すと大日本帝国臣民は沸き立った。街角には、天皇陛下万歳!、現人神万歳!と喜ぶ人々が行列をなした。テレビは天皇陛下から各家庭へ恩赦として賜ったものだが、天皇陛下の恩寵は日本本土だけではなく大日本帝国の隅々まで行き渡っていた。
アメリカ大統領フランクリン・D・ルーズベルトは、奇襲攻撃失敗の報に荒れていた。僅か数機だけ帰還したF4F護衛戦闘機から大日本帝国の迎撃ジェット戦闘機「荒鷲」が追尾式ミサイルでB-29を、20㎜機関砲でF4Fを、次々と撃墜する様子を聞かされた米軍幹部と同様に俄には信じられなかったのだ。これでは、ピエロではないか!アメリカ大統領たる威信は地に落ちたということだ。これでは、国際連盟の旗頭としての米国の誇りは無い。




