アメリカ大統領フランクリン・D・ルーズベルトの憂鬱
インフルエンザに罹患して寝込んでいました。体調が回復したので投稿します。
アメリカ大統領フランクリン・D・ルーズベルトは現人神たる天皇陛下の率いる大日本帝国を心底恐れていた。
アメリカ大統領、フランクリン・D・ルーズベルトは焦っていた。大日本帝国は、これまでの好戦的な姿勢から一転、中国大陸や満州帝国、さらには朝鮮半島からも撤退し、南方への侵攻も取り止めて、英国やオランダとも友好関係を取り戻したようだ。天皇が神の化身ということが英国やオランダという王制をまだ残している国には仲間と思えるらしい。さらには、ソ連のスターリンや中国の蒋介石までもが天皇という存在を羨ましがっているのが小憎らしい。独裁者スターリンは、ロシア皇帝一家を処刑したのは、間違いだったと駐ソアメリカ大使に漏らしたらしい。
いずれにしても、大日本帝国は滅ぼすべきだが、アメリカは世界から完全に孤立してしまった。そんなことをルーズベルト大統領は考えていた。しかし、神の化身である天皇陛下を恐れている自分が心底情けなかった。全知全能の存在である現人神が率いる大日本帝国と敵対を続ければ、アメリカ合衆国といえどもどうなるか自信を喪失していたのだ。




