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現人神、大日本帝国の矛を強化す。
現人神たる天皇は、大日本帝国の艦船に新たな武装を施し、来たるべき日米開戦に備える。
仮想敵国を米国と決めた以上、現人神として容赦は出来ない。
太平洋上にも複合人工衛星(監視衛星及びGPS衛星)を数個投入し、米国太平洋艦隊の動向を探った。大日本帝国は従来の無線による暗号通信を廃止し、衛星通信による暗号通信に一新した。この暗号通信には、神の頭脳と呼ばれる超電脳ネットワークを活用しており、事実上米側の暗号解読を不可能にしている。しかも、米側の暗号は筒抜けである。
さらに、大日本帝国の誇る空母及び戦艦等については、その機関を蒸気タービンからディーゼルエンジンに変え、特に神の一番弟子たる私が運命を共にした戦艦大和には愛着があったので、三次元レーダーを装備し、光線砲に超音波砲、各種ミサイル兵器を満載してやった。また、戦艦武蔵、戦艦陸奥等、悲劇的な最期を遂げたその他の艦にも同じ武装を施した。さらに、ヘリコプターを搭載した巡洋艦以上の艦船は、航空機からの攻撃にも潜水艦からの攻撃にも十分に耐えられる。