第二話 七つの大罪
前回のあらすじ ある日少年が謎の本を見つけた。少年は黒煙の前で突如気を失い、目が覚めたら記憶を失っていた。訳もわからず追われる身となった少年は体力つきて倒れてしまう
少年 木造の小屋にて
僕の体は硬い地面ではなく柔らかい羽毛に寝かされていた。なにか声が聴こえる。
「サート?その子は?」
藍色の髪の少女が尋ねた。サートと呼ばれた黒髪の青年は答えた。
「ああ。道端に倒れていた」
「でも何で助けたの?国の手先かもしれないよ」
「こんな子供がそんな物騒なものな訳ないだろ。それにこいつはこの本を持っていた」
そういって黒髪の青年が取り出したのは僕が先程見つけた謎の本だった。藍色の髪の少女がこういった。
「それは大罪の書⁉なんでこんな子供が⁉」
「お前の方が子供だろ」
黒髪の青年はそんな他愛もないことを言っていた。そんな会話をよそに気がつけば僕は飛び起きてこう言っていた。
「その本は僕の宝物なんだ!返して!」
「べつに誰もこの本をいただくとは言ってないだろ。ほらよ」
そういって黒髪の青年は本を投げ返してきた。
「ところで問うがおまえは大罪の継承者か?」
「違う」
「ならなぜこの本を持っている?」
「この本はなに?」
「そんなことも知らずに持っていたのか。いつ見つけた?」
「国を追放される前」
「やっぱり追放されてたか。髪の色といい瞳の色といいおまえも異色だしな。先程黄の国レオヴァースに黒い障気が迫ったそうだがそれを払ったのはおまえか?」
黒い障気・・・。何やら周りは僕が払ったと言っていたが...。
「そのときのことは覚えていない・・・」
「ふむ・・・これは大罪の力が目覚める兆しだね」
金髪の女性が言った
「あんたらも大罪の継承者を殺すのか?」
「いや・・・どっちかって言うと逆だね」
「どういうことだ?」
「私たちも大罪の継承者。通称七つの大罪。君の仲間さ」
「僕の・・・仲間?」
「そう私たちは大罪として国を追われた継承者。私たち7人は原罪者の元へ赴きこの忌まわしき力を消してもらうためにいろんな国へ行って原罪者を探しているんだ」
よく見るとこの家には藍色の髪の少女と黒髪の青年と金の髪の女性のほかにあと4人いた。
「自己紹介をしようじゃないか。」
まずは金の髪の女性が
「私の名はルーシュ=ウェインライト。七つの大罪傲慢の罪ルシファーの継承者」
次は黒髪の青年が
「俺はサート=ルードヴィヒ。七つの大罪憤怒の罪サタンの継承者だ。よろしくな」
次は藍色の髪の少女
「あたしはマリン=ネイキッド。七つの大罪強欲の罪マモンの継承者。何でガキが大罪の書を持ってるんだか・・・」
すると深い青色の髪の少女が
「それならわたしはどうなるの?この子と同じくらいの年だと思うよわたし。しかもあんたの方がガキじゃん。あっ。名乗らなきゃね。わたしはレヴァ=リターンズ。七つの大罪嫉妬の罪レヴィアタンの継承者。よろしくね」
次は碧の髪の少年が
「オイラはベルズ=レオノーク。暴食の罪ベルゼブブの継承者」
紫の髪の女性があくびをしながら
「ふわぁー。私はベルーナ=ナーバス。怠惰の罪ベルフェゴールの継承者。よろしく」
すると桃色の髪の青年が
「ダメだよー。レディーが人前であくびをしちゃ。可愛い顔が台無しだよ。
おっと。自己紹介だね。僕の名前はアルスヴェル=ネオローワ。色欲の罪アスモデウスの継承者だね。よろしく」
「どうやら君は正義の女神ユースティティアの継承者らしいね。罪の消去のために私たちに協力してくれないか?」
僕はすごく迷った。おそらくこの大陸中が敵にまわってしまっているなか、僕のことを仲間と言ってくれた。しかし、大罪人と旅をするのも気が引ける。悩んだ末に僕はその場で1番最悪の行動をとってしまうのだった。
「ありがとうございました!!」
そう言い残しその家から全力で走った。
「あっ‼待って‼」
遠くからルーシュの呼び止める声が聴こえる。
「おいルーシュ‼いっちまったぞあのユースティティアの継承者‼」
「不味いな・・・この辺は狂暴な熊が群で現れる...。みんな‼ユースティティアの継承者を追いかけるよ‼」
少年 クロアチアの森にて
僕は知らない森のなかでさまよっていた。
「ここはどこだろう」
あいにく地図もコンパスも持っていない。よそ見して歩くうちになにかにぶつかった。
「あて‼あっ、ごめんなさい」
そう答えても意味はなかった。その生き物を見たとたんここがどこだか、そして自分の命の終わりを悟った。ぶつかったのはクロアチアグマ。時の国クロアチア付近の森。クロアチアの森に生息する群をなしてで行動するすごく狂暴な熊だ。
「ああ...これで終わるのか・・・」
そんな僕の言葉と同時に熊は
襲い掛かってきたのだった・・・
どうもユウです。一日遅れて申し訳ありません。完全に水曜日だと思ってました。各キャラの容姿などは完成し次第公開しますのでよろしくお願いします




