幕間 苗木ちゃん宣伝する
現在、五章のことを考えつつ、色々としております。
更新再開は未定ですが、夏休みには何か投稿したいですね。
ルクシオン本体。
修羅場になってしまったリオンの自宅の映像を、ルクシオンとクレアーレが眺めていた。
クレアーレが解説する。
『マスターは駄目ね。半分諦めて、あんたが来るのを待っているわ。潔いとも言えるけど、もっと自分で頑張った方が良くない?』
ルクシオンは、リオンの修羅場について考察する。
『状況は既に詰んでいます。マスターは、試合開始と同時にコーナーに追い込まれているような状況です』
クレアーレも同意する。
『オセロなら、隅を四つとも奪われたような状態ね』
『よくもここまでの状況を作り出せたものです。感心しますね』
『あんた性格が悪いわね』
婚約者の留学先を訪ねてみたら、女がいてベビーベッドも部屋に用意されていた。
リビアとアンジェの状況は、逆に怒らない理由がない。
リオンでなくても詰んでしまう状況だった。
素早く状況を判断し、ルクシオンに助けを求めるリオンの判断は間違いではないだろう。
ただし……それをリビアとアンジェが納得するかは別問題だ。
クレアーレが心配する。
『これで婚約破棄になったらまずいんじゃないの?』
ルクシオンはしばらく間を開けてから、
『……その程度でマスターを見限るのなら、それまでということです』
『あんた、やっぱり冷たいわね。あの二人を試しているの?』
リオンが言い訳をして怒られるということを繰り返す映像を見ながら、ルクシオンは小さく呟く。
『そもそも、マスターがヘタレで女に手を出せないのを二人が忘れていますね』
クレアーレが笑っていた。
『留学先で羽目を外していないか、心配していたのよ。あ~あ、二人が可哀想。でも、このまま状況を観察しましょう。だって――面白いから!』
『あなたは壊れているのでは?』
人工知能同士の会話が続く。
苗木ちゃんの後書きコーナー
( ゜∀゜)「わたしぃ~、わかっちゃったのぉ~」
( ゜д゜)「私の人気が出て、一巻がもっと売れたら……私の出番が増えるかも知れない、って。だって、普通に考えたら登場するのはもっと先よ。このままなんて耐えられない。みんなに、私のこと忘れられちゃう!」
(゜∀゜)「私……人気者になりたい! 書籍で特別なコーナーを作って貰って、このコーナーを書籍でも再現するの! みんな、応援してくれるよね!」
(゜Д゜)「だから、乙女ゲーはモブに厳しい世界です一巻を……買って。アンケートに苗木ちゃんのことを書くのよ。表裏のない可愛い子です、って」
(゜∀゜)「私ってあったまいいぃ~!」
|○)『ちょっと前まで私が人気だったのに……燃やしてぇ』
|●)『表も裏もなくただ酷いですね。灰にしましょう』




