第5章【夜の訪問者】
どーぞ
カナは事務室で寝ようとしている。それもそのはず、彼女は今日起きた事をまだ完全に理解できてないのだ。
「あぁ、もう眠い。そういや、お昼も夜の何も食べてないな。寝る前に、少し食べようかな。」と言い、鞄かばんをゴソゴソする。だが、お腹を膨らせる食べ物は入っておらず、鞄にあったのはの喉を乾燥させないようにと母がくれた喉飴2粒だった。「これしか、ないか、まぁいいや。」と言い、喉飴を一粒口の中に入れた。そのあと、事務室にあったコーヒーメーカーでコーヒーを作った。カナはコーヒーはいつもブラックで飲んでいるが、今回は砂糖を入れている。温かくて、少し甘くて、ハチミツ味の喉飴がコーヒーの熱で少し溶け、ビターな味と砂糖とハチミツの甘さが絶妙にあっていて体に染み込んでくる。。カナは幸せだった。こんなに幸せになっていいのかと思うくらい幸せだった。「あぁ~幸せぇ~、今度、お母さんにも教えてあげよう。」と独り言を呟きながらコーヒーを飲み終わる。。そして、カナは事務室にあったソファに横になる。。。。。そう、、、彼女はとんでもない事に気がついてしまったのだ!!!
「ねれない。。。」
彼女はコーヒーを飲んで自ら自分と眠りを遠ざけてしまうMiss!!!!彼女は悩む。寝るか、毎年、たくさんいる受験生のように徹夜で今日できなかった仕事などをするのか、、、
そして、作者を悩む。展示物の悪魔の正体はコーヒーのカフェインにするのか、、悩む!(まぁしないけど、)
結局、彼女は徹夜という道を選ぶ。カナは事務室をあとにする。「さてと、徹夜、しま、、、」と彼女が呟きながら受付室の電気を付けると、受付をする通路には服がボロボロの少女が立っていた。【急すぎる展開】
カナは受付室から「ねぇ、お嬢ちゃん、なんでいるの?お母さんは迷子かな?(煽り)」少女はカナの方に顔を向けて「鎌、鎌、鎌は無いの?鎌、見に来た」
「鎌?」カナはこの美術館に展示されている物たちの資料本で鎌があるか、調べる。「鎌、鎌、鎌、鎌、、うーん無いね。ごめんね、お嬢ちゃん。」と申し訳なさそうに言った。
「あるもん、ついてきて、」
「え、あるの?資料本は私しか触ってないし、誰か、いじったのかな?」と言いながら、資料本をしまおうとする、すると、〈ヒラリ、〉何か書いてあるメモ用紙が床に落ちた。「うん?なんて書いてあるんだろ?」それは 展示物である鎌を運んできた丸山まるやま彰あきらの残したメモだった。「あーなるほどね、私がいない間に展示物が来たのね。そういや朝も言われてたかな。」とクスッと笑いながらメモをポケットにしまう。
「よし、じゃあお姉さんもついて行くね。」と言ったあとに、少女の手を繋ぎ、展示物である鎌の方に歩いていく。
「ねぇ、お嬢ちゃんの名前って何かな?」
「え、あたしの名前?あたしの名は、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、カナ。」
「え、、?」
彼女の驚きと同時に鎌の箱がさらにボロボロになっていく。そう、少女の着ているそのボロボロのワンピースみたいに。
次回もみてね。