魔女に愛されたガーベラ
魔女が存在していた世界<ミルス>で大規模な魔女狩りー三百年の悪夢ーが行われてから、さらに百年の月日が経ったミルス暦1007年。都市アルストに住む少女ガーベラは、魔女ミシェルに密かに魔法を教えてもらっていた。穏やかで平和な日々は、五年後突如壊される。十二歳になったガーベラは、ある日ミシェルから母親と共に町を出るように言われるが、通りかかった広場で、魔女であるという誤認から目の前で異端審問官に母親を焼き殺されてしまう。だが、これは第二の魔女狩りが幕を開けただけに過ぎなかった。やがてガーベラは狩りから逃れるため、一人旅に出る。絡み合う異端審問官達の思惑。世界を巻き込む第二の悪夢。全ては、三百年前の悪夢から始まった。悪夢の真相を紐解く時、少女は真実を知る。