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放課後

僕達は、いつも通りに学校から今日あった事などを話しがら一緒に帰っていた。そしたら、突然に健吾が僕に質問をしてきた。

「悟、今日暇か?」

僕は少し考えてから答えた。

「今日は、暇だよ。塾もないし、テストもないしね。それがどうしたの?」

「いやな、カラオケに行こうかと思って」

「カラオケ?」

「そっ!カ・ラ・オ・ケ!!!」

健吾は楽しそうに笑顔で僕に言った。

「カラオケかぁ〜。いいよ!でも、二人で?」

「いいや。あと3人呼んでる」

「3人も呼んでるの?健吾って、意外とこんな時って行動が早いよね。でも、後の3人ってだれ?」

僕は、不思議そうに聞いた。

「えっと、三守と咏希と池神だよ。」

この3人は、三守映己みかみえいこ咏希美帆えいきみほ池神辛いけがみかのとで僕と同じクラスの人達で池神とはよく一緒にいる友達だ。

時たま、健吾は池神に嫉妬するらしく怒ってくる。

後の2人は一緒のクラスだが少し話すぐらいの仲だ。

「そうなんだ。で、どこに集まるの?」

「今日の18時に、三守の家の神社に集まる予定だ。ちゃんと来いよ!」

「うん、わかったよ!」

「じゃ、18時にな!俺の愛する悟☆」

そういって、健吾は帰っていった。

僕は、恥ずかしながらもちょっと心のなかでは嬉しかった。

僕は、腕時計を見た。

「まだ16時30分だから、まだちょっと時間があるな〜。少し、買い物してから行こうっと」


その時点で、僕達の関係がばれるとは夢にも思わなかった。



 ――夕方18時――



18時ぴったりに僕は三守さんの家の神社に着いた。三守さんは、もう家の前で待っていた。

この人は、この神社の神主の娘で将来この神社を継ぐ人だ。

見た目・性格は小さい頃から教育をされていたので至って真面目な人だ。


そして、少し遅れてちょっと派手な咏希さんと池神がきた。

咏希さんは、健吾と仲がよくいつも一緒につるんで遊んだりしている。僕的には、ちょっと苦手な人だ。

池神は、小さい頃からの友達で俗に言う幼なじみっていう感じだ。

それに少し遅れてきたのが健吾である。

これで5人全員が揃った。

「よし、これで全員揃ったな。じゃ、出発しようか!」

と、健吾がリーダーみたいに言うと同時に、咏希さんが健吾に質問をした。

「ちょっと、今日どこのカラオケに行くわけ?昨日この服買ったばっかで、あんまりお金持ってないんだよね」

すると、健吾は

「今日は、俺達の奢りだ!なっ、悟!」

僕は、一瞬驚いたけど、一応健吾に合わせて返事をした。

「えっ……うん、そうだよ」

それを待っていたかのように、池神が言ってきた。

「本当か?正直言って、俺も金なかったんだよな〜。お前達のおごりなら、安心だな〜」

すかさず、僕は池神に反論した。

「ちょっと待って、池神。僕達のおごりとはいえ、池神も少し出してよ!」

「なんでだよ〜!だって、石川が言ってたじゃねーか。『俺達のおごりだから』って!」

「それとこれとは別!いいじゃん、僕達友達なんだから」

そんなこんなで僕達が騒いでる時、三守さんが口を開いた。

「あの〜、もう18時30分なんですけど。私、21時位には帰らなくちゃならないから、早く行きませんか?」

それに答えるように健吾が言った。

「あぁ、そうだな。それじゃ、行くか!」

僕達5人は、神社を後にしてカラオケボックスに向かった。

その時空は少しづつ暗くなり始めていた。

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