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携帯電話と逆巻き保存

塚唆視点


夜帋は教授の話を断ったらしい。これは想定の範囲内だ。公となる存在にはなりたがらないとはわかっていた。


そこで夜帋は代案を出した。新しいサークルを設立し、大学の機材を借りることを。夜帋にとっては自分の目的を達成する手掛かりになるだろうし、大学からしてみれば美和の研究を解析する為の手掛かりになる。そして、夜帋を四人めの天才とすれば万々歳な訳だが、本人にその気は無いだろう。


中央工業社は人手が足りない。何しろあの三人の天才を失ったのだから。後継者として夜帋は申し分無い。まあ、理由を知ってる俺としては当たり前の話だけどな。


夜帋は英紫美和のクローンだ。それもただのクローンじゃない。個として存在している、それは美和のシステムの中では異端な話なんだ。それを狙っていたとしか考えられない。


それと、美和と尾是我雪の繋がり。ティーピーエイドネクストグラスについて。使える手札はまだいくつもある。


だが、むやみにそれらを使うのはバカのすることだよ、俺は俺なりのやり方で情報を集めている。夜帋のパソコンをハッキングしたときのように、情報戦ではあいつなんかに負けない。


だが、今はパソコンを使った情報収集は控えなくてはならない。ジェラが言うにはデュランとかいうやつが邪魔をしているようだ。ハッキングしようとするとウイルスを送り込んでくる。


塚唆

『ここがあのサークルが活動してる部屋か』


今俺は誰もいない部屋、当たり前だが活動日では無いときに来ている。鍵は簡単にあけられた、職員室に忍び込むのはもうやりたくない。


カバンに手を突っ込んで携帯をいくつか取り出す。いわゆるガラケーと言うやつだ、今ではジャンクで一個100円もしない。それを適当にばらまく。少し改造を施していてこれらの携帯は俺の携帯と繋がっている。たとえ、見つかったとしても壊れた携帯としか見られない、実際は入ってるが電源が入らないようになっているからだ。これは、信号を送るだけの端末であればいいと言う事と、ばれないようにとカモフラージュと言うことでもあるが、バッテリー確保というのが主な理由だったりする。必要なときに遠隔で電源を入れるのだが、出来る限りの消費は抑えたい。


それじゃ、一方的に聞かせてもらうことにするよ。


???

『あんまり感心な事じゃないよねぇ』


急に後ろから声が!?慌てて振り向くとそこには、やけに腕時計を沢山つけた人が楽しそうに笑っていた。


塚唆

『俺が何かしていたか?』


ここは知らないふりをする。こんな変なところで躓いている場合じゃない


レアル

『アタイはレアル・グリードだ。いいよ、面白いよ。色んな思い交錯してる!アタイも参加しよーっと』


何か勝手に自己完結すると、どっかに行ってしまった。一体なんだったんだろ

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