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携帯電話と上書き保存

塚唆視点


これはいったいどういう事なんだ?目の前には気絶した同級生が積み重なり、その上で薄笑いをうかべる子供が座っていた。


・・・


俺はどうやら嫌われる性格をしているらしい。自分でもわかってる、こんな暗い奴と仲良くなりたいとは思わないだろ。

だからといって、何で態々関わってこようとする。いや、解ってる。奴等にとって俺は餌なんだ。孤立しているから、奴等は俺をターゲットにした。


もう予想は出来ていたけれど。もし、無視をしたとして、待ち伏せでもされたら意味はない。寧ろ、ひどい目にあった。曲がり角に差し掛かった時、いきなり殴られ、体を大勢に拘束されて、人通りの少ないところに縛り付けられて、囲まれ散々の罵倒を浴びた。

教師は口だけだ、何にもしてはくれない。

後々気がついたが、拘束されたとき、誰かが俺の右手の小指を折ったらしい。冷静にならないと気がつかないほどに混乱していたみたいだ。これは犯罪にならないのだろうか、階段で背中を押すのも含めて


そんな事で、下駄箱に入っていた公園に来いという手紙を無視する訳にいかなかったんだ。


仕方ない。高校の帰り道、途中の公園まで来たのだが、予想を覆すこの現状。一見冷静に見えるかも知れないけど、内心は混乱。意味が解らない


ジェラ

『俺はジェラ♪塚唆君まってたよー♪』


人間の山から子供が飛び降りた。こいつが奴等をどうにかしたのか?運動部で体を鍛えてるような奴等に、こんな小さな子供がどうにかできるはずがない。

そもそも、何で俺の名前知ってるんだよ


塚唆

『こいつらは誰にやられたんだ?』


ジェラ

『そんなの興味ないよ♪必要なのは君の意思♪塚唆君はこの現状を打破したいでしょ♪』


当たり前だ。寧ろ、俺と同じ境遇の生け贄はそう願うだろ。だからと言って簡単には打破できない、相手は多数でこっちは孤独。だからこそ虐めと言われるのだろうけど


塚唆

『そんなことができるわけがない』


往々としてそういう奴は変われたためしがない


ジェラ

『この世界は上書きできるようになっているんだよ♪俺は全てを変えた奴を知ってるよ♪』


塚唆

『そんなこと、いきなり言われても信じられると思ってるのか』


そもそも、こんな子供にこんな事を言われて本気になるはずが無い。


ジェラ

『塚唆君にはとある大学に行ってもらうよ♪もし、困ったことがあったらこいつらが助けてくれるから大丈夫だよ♪』


ジェラはそう言うと、気絶した同級生は虚ろな眼で立ち上がった。


塚唆

『どうなってるんだよ!どういう事だよ!』


理解のしようがない。まるであのジェラって奴に操られているように、奴等は無表情に動いている


ジェラ

『これでも信用してくれないかな♪』


結局は、ジェラの指示に従い、夜帋に接触した



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