↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

失恋しかしない

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/10/29

満開の桜の下、失意の底で感情の計算式を上書きしようとする人間の切ない選択を描いた物語の導入です。

プログラムされた世界で失恋を重ね、喪失の重さに耐えかねた「私」。しだれ桜の雨に打たれながら幸福の初期値をゼロに固定しようとする、静かな諦観と再生の序章。


いいことなんて一つたりもなかった。

 失恋しかしない。しだれ桜の満開のもとに、失くしたものの重さは計り知れない。

 いいことなど微塵(みじん)もなかった。

 それは神の作ったブログラム通りの。

 頭が良ければ思い通りに、良くなければ一世一代の大博打に打って出るより他にない。

 いいことなどあり得ない。よつまていいことなどないと仮定する。するとどうだ?

桜の雨に濡れながら、私は計算式を上書きする。

幸福の初期値をゼロに固定すれば、傷つく数値すら残らない。

散り急ぐ花弁が、何もない私に静かに寄り添う。



満開の桜の下で傷ついた心を隠すように「幸福の初期値をゼロにする」と誓う主人公の切ない決意と儚い美しさを表現した作品です。不条理な現実に傷つきながらも自分だけの論理で立ち向かおうとする静かな力強さが、読む人の心に深く残ることを願っています。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。