第一章:明日も、生きていていいですか?
この章の名言:
「明日も、生きていていいですか?」
言葉にならないほど苦しい夜に、誰かの胸の奥から出てきた小さな祈り。
ただ「生きていていい」と誰かに認めてほしい、それだけの気持ち。
夜の風は冷たくて、部屋の中よりも心の方が寒かった。失望、絶望、そんな負の気持ちが自分の体をどんどん重くする——。
「誰か、ちゃんと見てくれてる人っているのかな」
そうつぶやいた声は、誰にも届かず、ただ壁に吸い込まれていった。
今日もまた、誰とも目を合わせなかった。話さなかった。笑わなかった。
でも、スマホを開いたとき、偶然流れてきた言葉に目が止まった。
「明日も、生きていていいですか?」
画面越しのその言葉は、どこか自分自身に向けられているようで、ふいに涙が溢れた。
「……いいよ」
誰にも聞かれていないのに、そう答えたその瞬間。
不思議と、ほんの少しだけ、生きてみようと思った。
こんにちは。Bleuvalブルーヴァル(16)です。
「言葉からの手紙」をお届けしました。
この作品は、この作品を読んでいただいた方からコメント(その方の名言、座右の銘など)を頂き、その言葉を元に、短編物語を書いていきたいと思っています。1から10章は僕の言葉で書いていますが、その続きの章のためにコメントしていただけると幸いです。