フォロワー2000人達成
凜のインスタグラムのフォロワー数が、2,000を超えた。フォロワー数が1,000を超えてから加速度的にフォロワー数が増えていった。
フォロワーの数が100や200程度だった時は、フォロワーが一人増減することに一喜一憂し、増えたのは誰だ減ったのは誰だ…とフォロワーを確認してチェックしていたが、今は塊でしか認識できない。
もちろん、いつもいいねをしてくれる人やよくコメントを書いてくれる人は認識していて、しばらく反応がないとどうしたのか気になるし、いつも通り反応があると安心する。これだけ多くの人が見てくれているのだから…と使命感に駆られて私は頻繁にインスタグラムに写真をアップするようになった。
家の中で撮った写真ばかりだとマンネリ化してしまうので、凛を連れて出かけて写真を撮ったり、新しい服を買って凜に着せて写真を撮ったり、子育てレポート的な内容を書いたり…試行錯誤しながら日々写真をアップした。また、他のアカウントの内容もチェックして参考にしている。
特に、先日のママ会で仲良くなった四人のアカウントは日々チェックしている。それぞれのアカウントに特徴やイメージがあって面白い。
咲良ちゃんのイメージはジェリービーンズだ。目鼻立ちのくっきりしたハーフの咲良ちゃんは、いつも色とりどりの服を着ており、時にはママとお揃いの服を着てお出かけしている。咲良ちゃんママはシングルマザーらしく、同じような境遇のママから支持されているようだ。たまに、咲良ちゃんのおばあちゃんも写真に登場しているのだが、小料理屋の女将をしているおばあちゃんは若々しく、着物をびしりと着た姿が美しい。三世代で下町風情の残る街で暮らす様子は絵になる。
芽衣ちゃんは、湾岸での暮らしを写真にうまく生かしている。豊洲に住んでいるらしく、海辺を散歩する様子やお台場のレジャースポットを訪れる様子をアップしている。芽衣ちゃんも芽衣ちゃんママも特別美人ではないが愛嬌のある顔で、景色の良さを生かしてうまくインスタグラム映えする写真に仕上げている。また、中国人とはいえ一応ハーフなので、ハーフベビーのコミュニティにもするりと入り込んでいる。
結菜ちゃんのアカウントからは丁寧な暮らしぶりが伝わってくる。結菜ちゃんの写真と同じくらい手作りの離乳食や手作りのご飯の写真がアップされていて、結菜ちゃんのママが愛情いっぱいに手間暇かけて家事や育児をしている様子が窺い知れる。結菜ちゃんママはそこまでインスタグラムに時間を割いていないようで、写真のアップ頻度は少なめ。あまり自分のプライベートの部分は出さないようにしているようだ。
笑茉ちゃんのアカウントは、都会的で洗練されていて、プロのベビーモデルのプライベートアカウントのようだ。青山の近所のカフェやメゾンに日常的に行く様子がアップされ、写真の端々から裕福な暮らしぶりが透けて見える。写真に写る自宅のバスルームと洗面所が、どこかの高級ホテルかと見紛うくらい立派で、窓から見える景色からマンションの高層階に住んでいることがわかった。『誕生日プレゼント兼プッシュギフトをもらいました』というコメントとともにロレックスの写真がアップされているのを見たときには度肝を抜かれた。
子育ては孤独だ。日中は、凛と私の二人だけ。唯一話す他人は、お店の人とオンライン上で繋がっている友人くらい。それが私の友人関係のすべてだ。なんのドラマもない日常だが、インスタグラムの中にはドラマがある。
凜のアカウントは、親しみやすく誰からもかわいいな素敵だなと思ってもらえるアカウントを目指したい。幸いなことに、凛はとても可愛らしく誰からも愛される容姿をしている。そういう方向性を意識しながら、日々インスタグラムを更新していった。