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Ⅴ- ii 館長リアル (8月5日、8月6日) 5. 魚の夢
大図書館二階総合カウンターで髪の短い若い司書が、同期の司書に話し掛けた。
「昨日は大きな魚になって、空を飛んでいる夢を見たんだよ、くり」
話し手の首元には、飾り石のない銀のクロスが下がっていた。聞き手は黙して聞いていた。
「それがね、背中には人を二人乗せて、川を下るように飛んでいるんだ。そして白の王都まで行って、それっきり。変わった夢だよね」
聞き手はにっこり笑っただけだった。首元には銀の鎖が輝いていた。
大図書館二階総合カウンターで髪の短い若い司書が、同期の司書に話し掛けた。
「昨日は大きな魚になって、空を飛んでいる夢を見たんだよ、くり」
話し手の首元には、飾り石のない銀のクロスが下がっていた。聞き手は黙して聞いていた。
「それがね、背中には人を二人乗せて、川を下るように飛んでいるんだ。そして白の王都まで行って、それっきり。変わった夢だよね」
聞き手はにっこり笑っただけだった。首元には銀の鎖が輝いていた。