表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The Chess  作者: 今日のジャム
XⅤ-ii 赤いドレス
246/259

XV-ii 赤いドレス (9月31日) 4. 僧侶と少年 3

 休日のつつじ女子大学の圷教授の部屋で、滝は部屋の主と雑談していた。滝は圷教授のゼミ生である。圷教授は軽い相談事や流行のガジェットの話をするなど距離の近い人だった。


「それでフローはクオとガーラと旅立つことにしたんだって」


 滝は今日届いた『The Chess』の後日談を部屋の主に語った。圷教授は『The Chess』について密かに研究している。滝は物語の内容を保存したカードを圷教授に貸していた。昔からこの気さくな教授は仲の良い学生から話を収集していた。


「話をありがとう、甲府さん。いやー、話を聞くだけなのがもどかしいなぁ。俺がクロスを借りられたらなぁ――分解してみたいのに」


 圷教授は扇子でぱたぱた顔を仰ぎながら笑った。冗談とも本気ともつかない、いつもの軽い口調だった。物騒な発言であるが、滝はこの教授の淡々としたマッドな一面をよく知っていた。滝は来年もこの教授は外側から『The Chess』を見守ることを思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ