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奇妙な手紙


そして気がつくとアクセル様がお泊まりになって3日が経とうとしていた。

夜警なので夕方出て行って朝に帰ってくる。アシルお兄様は疲れたーと言って湯浴みをしたら自室にて眠るけど、何故かアクセル様は帰ってきて湯浴み後は部屋で眠らず私の仕事場に来てそこで横になっている。

疲れないのかしら…。


お昼が過ぎるとアシルお兄様も起きてきてサロンで皆んなでお茶をするのが日課になっていた。そんな今日、事件は起こる。

「お嬢様、お手紙が来ております」

と執事が手紙を持ってくる。


「ありがとう。誰からかしら」

と裏の差出人を見て

「えっ!」

と思わず声が出てしまった。


「どうしたんだよそんな大きい声をだして」

「そんなに驚く人からの手紙だったのかい?」


いや、これは驚くでしょ。だって…

「アクセル様からお手紙が届いたんですけど…」

と私は2人に差出人を見せる。


「「はぁ?!」」


「ちょっと見せてくれる?」

アクセル様に手紙を渡す。中を見てもいい?と聞かれたので勿論と言葉を返す。手紙の内容はこうだ。


『親愛なるミラへ

今週末にドルー家の夜会がある。そこで君を婚約者として紹介したい。だが私は仕事のためそのままドルー家に向かう。君の迎えは弟に頼んだから家で待っていてくれ。

アクセル』


「ドルー家…」

ボソッとアクセル様が呟く。ドルー家と言えばノアイユ侯爵家と並ぶ侯爵家。たしか私と同じくらいの女の子がいたはず。お付き合いがあるのかしら?


「アクセル、こんな手紙書いたのかよ?」

「まさか!この手紙を出した奴は僕がここにいるとは思いもしなかったんだろうね。浅はかだよ。僕はミラを決して1人でなんか夜会には行かせない」

そこかい。

「いったい誰がこんな手紙を…」


手紙と睨めっこするアクセル様。そして

「…()()()が過ぎるようだね。ミラ、申し訳ないし本当は嫌なんだけど、この犯人を全て炙り出すのに協力してくれるかい?」



と言われ、私はこの奇妙な手紙の犯人探しに協力することにしたのだった。

そして巻き込まれるアシルお兄様

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