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閑話〜アクセル〜
ミラから手紙が届いた。
『伝えたい事があるのでお時間があればお会いしたいです』
心臓が飛び出るかと思った。
なんだろう?なんの話だろう?気がついたら手紙を貰った週の週末にはミラの家へと赴いていた。
ミラからの話は魔石ネイルが完成したってことで。
いや何を期待してたんだろう。
そりゃそうだよな、コレを作ってたんだから。
完成したら見せたくなるよな。
ガッカリしたような、でも2年間ミラに会えなくなる前に会えてよかった。
そう思ったら身体が勝手に……
ミラを抱きしめていた。
好きということは口には出来なかったけど、ミラの心の中に少しでも俺は残れただろうか?
最後は恥ずかしくなって顔も見れなかったが、ミラの感触は忘れないだろう。めちゃくちゃ柔らかかった。
サロンから出たら魔王がニヨニヨしてたけど気にせず帰ってきた。いいんだ、もう俺が今やれることはこれしかなかったんだから!
今更だけど、アシルとめっちゃ仲良くなっておこう…
誰も魔王に逆らえない