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「評価 F」


10人の判定人が10人とも 口を揃えて同じ評価を


最低ランクのF評価を


・・・


なぜ 凄い魔法なのに


・・・


「あつし 魔法が使えないの」


「えっ 見てなかったの」


「うんん ずっと見ていたよ」


あれっ そうか


・・・


なら


・・・


それなら


・・・


{俺は すずに近づき


{バレないんだよね


{高鳴る鼓動 ドキドキと破裂しそうなくらいに


{すずの唇に そっと 俺の唇を重ねた


{柔らかい すずの唇 大好きなすずの唇


{これがキス 初めてのキス


バレてないよね


・・・


真っ赤な顔の俺に 心臓が破裂しそうなくらいドキドキしている俺に


すずは にっこりと微笑む


・・・


バレてないらしい


・・・









俺は 俺達は この異世界に転移した


俺はあつし


高校一年生


入学式の日に


教室にクラスメート全員が揃った瞬間に俺達36人は異世界に転移してしまった


・・・


「俺の夢はクラスメートと共に異世界に転移すること そして勇者になること」


馬鹿なクラスメートが意味の分からないことを アニメの ラノベの見すぎなのか 冗談なのか


・・・


誰もが失笑していたのに


・・・


なのに


・・・


声が


・・・


「英雄様 私の召喚に応えてくれてありがとうございます」


・・・


俺達は光に包まれた


・・・







はぁ~


夢だと言ってくれ


・・・


魔物がいる世界だと


恐ろしい魔王がいる世界だと


・・・


はぁ~


・・・




「あつし 大丈夫」


「すず 意味が分からないよ」


幼馴染のすず 高校も同じ 今日から1年生


昔はいつも一緒だったが すずを女だと 異性として好きだと認識するようになって 上手くしゃべれなくなっていた


「あつしはゲームやラノベが好きなんでしょ」


「そうだけど 現実に起こるなんて」


「あつしが勇者で 私が賢者になるのかな ふっふっふっ」


すずと一緒に旅が出来るなら嬉しいけどね


・・・





転生者は誰でも魔法が使えるのだと


転生者は全員が魔法使いなのだと


判定の魔法陣に乗ることで使える魔法が発動するのだと


判定の魔法陣に乗ると 使える魔法が自動に放たれるのだと


魔法は一度使うと後は自分でも放つことが出きるのだと


すずが判定の魔法陣に乗ると


緑の光が


「評価S」


判定人が10人ともSランクをつける


見ていた王や貴族達 そして上級冒険者達も驚きの声を上げた


緑の光は回復魔法 それも上級回復魔法だそうだ


すずは回復魔法を使うことが出来る才能があるらしい レベルが上がれば攻撃魔法も覚えることが出来る賢者になる才能があるそうだ


クラスメート達はSランク~Cランク


なのに 俺は


・・・


Fランク


・・・


「あつし様は剣を覚えてはどうでしょうか」


指導員は気まずそうに言ってきた


すずも


「そうよ あつしは勇者になればいいのよ」


っと にっこりと


ステータス画面には はっきりと魔法使いと表示されているのに


・・・


凄い魔法が使えるのに


・・・


俺だけが剣の稽古をすることになった


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