1作目
空が落ちてくるような激しい雷鳴が地面をたたき、雷嫌いの私はすぐに身を地面に伏せた。
地べたには先ほど横転したトラックに積まれていた毬栗があたり一面に散乱していた。
私はすぐに飛び起き、自分の腹部を確認した。
「こんにちは、僕は人面そうだよ」腹部には顔があり男とも女ともつかない面持ちで笑っている。
私はすぐさま人面そうにタバスコをかけまくった。むせる人面そう、勝機だと私は思った。
次の瞬間、人面そうはくしゃみをして顔ごと吹き飛んでいった。あとに残ったのはつんつるてんのお腹。
お腹の中から音がした。「きゅうるるるるり、くぽっ」
私は、妊娠したのかと思って、すぐそばにある産婦人科に駆け込んだ。
人気の病院らしく長蛇の列だった。一番先頭の人は味噌ラーメンを食べていた。
私はよだれを垂らしたら、はしたないと妙齢のご婦人に注意を受けた。
そのご婦人は碁盤の目のような柄の着物を着ていた。
私はその柄の上で隣の人と将棋を指した。
「王手」と叫ぶと相手が「四三で俺の勝ち」だとぬかしてきた。もはや何のゲームかわからなかった。
私は全財産を取り出すと、また財布にしまった。惜しかったからだ。
「総額450円か」相手はせせら笑った。
相手の口を見て見ると、歯が一本もなかった。代わりに入れ歯が挟まっていた。
男は入れ歯をやすりで研ぐと、カバンの中からマシュマロを出しおいしそうにかじりついた。
ガリッと異質の音がして、男性の入れ歯は砕け散った。マシュマロだと思ったそれは良く似た石だった。
私はあきれ顔をして列に戻った。するとさっきの妙齢のご婦人が「列を抜かした」と大騒ぎをした。
よくみると三列に並んでいて、私はどっちつかずの位置にいた。それで私を先頭に新たな列を作った。
(20行ぐらい書いたら次へ移ります)




