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奴隷達とのお食事会

「何ですのこれ???」






食事をとる為、タケゾウ達は

ヘル達についていき

一階にある大きな食堂に入った。






そこではあの売られていただろう

者達が種族を問わず仲良く

ご飯を食べていた。






「おいおい。

どうなってんだ?」

「ふふ。

驚いた?

うちの家族の皆さんです。」

ヘルの存在に気付いた皆が

ヘルが歩を進めるたび

好意的に話しかけてくる。







「ふう。

席に着くのも大変だったな。」

「本当ですわ。

皆に…慕われているんですのね。」

「ふふ。

それは家族ですから。

うちね。

生まれた頃から

命って奪っていい物だと思ってたの。

悪魔の血…なのかな。

リルもガルドも…ね。

うちらの常識っていうのが

それだったんだ。

今でもやっぱり戦ったり

殺したりする瞬間に快感とか

生きがいみたいな物を

感じたりしちゃう。

こればっかりはどうしても変わらないかな。

両親とかあの牢屋の

白骨遺体の子供とかそれ以外の

骨の持ち主達には酷い裏切りだったり

命を奪われそうになったし

大切にしたものを奪われたこともあった。

でもね…。

変われたんだ。

ここにいる皆のおかげで。

最初は受け入れがたい部分のほうが

大きかったけど…今はここが心地いい。

ガルドもその気持ちを理解してくれて

今のここがあるんだ。

その後、ラティとグレトを作って

皆でここにいる。」

そんな話をしていると

ラティとグレトが料理が運ばれてきた。






「さ!

タケゾウもそこの二人も食べよ!

いただきまーす!」

「こりゃうまそうだ。

いただきー。」

「…。」

ヘル、ガルド、リルはご飯を食べ始め

ラティとグレトも食事を運び終え

席に着き食事を始めた。







『こいつら。

なんか思ってたのと違うな。

あれ?

変だな?

作った?』

タケゾウはヘルの変な言葉に疑問を感じた。






「ヘル。

今、作ったって言わなかったか?」

「ん?

ふぁにぐわ?」

ヘルはモグモグと食事を目一杯頬張りながら

タケゾウに聞き返した。」

「今、こいつら作ったって言ったよな?」

「ありゃ?

聞いてなかったのか?」

「あー二人のこと?

うちね、作れるの。

生命体。」

「は?

え?

は?!?!?!?!」

タケゾウはその言葉の意味を

理解したがわからなかった。

それを成せる者など

想像上の神くらいの者だ。





「全然わかんないみたいな顔してる。

くすくす。

うちのこの目。

これは地獄みたいな物なんだ。

これに捕まると死ぬ。

生が無くなる。

生を奪うっていうほうがそれに近いかな?

んーっと…それか壊れる?

それで死と違うのはこの中で

苦しみ続けること。

もがき、苦しみ、絶望する。

で、その逆もできる。

前に生きていた

記憶を消すこともできるし

消さないこともできるし

容姿とか力とかも

戻せたりしちゃう。

すごいでしょ?」

「おい。

全然信じれないぞ。

神じゃあるまいし。」

「そりゃそうだよ。

悪魔だもん。」

「…くくく。

ははははははは。

ヘル面白いな。

その生き返らせることができる

条件とかあんのか?」

「条件はこの目で生を奪うこと。

それだけ。

どっかで死んだ知らない誰かは

生き返らせることできないよ。」

「なるほどな。

傷を治したのもその力か?」

「そ。

自分の傷は簡単に治せるよ。

他人のも簡単ではないけど治せる。

やったことないから知らないけど

多分うち死なないんだと思う。

くすくす。」

「くははははは。

そりゃいいな。」

「いいかな?

おかげで未だに命の価値がわかんないよ。」

「ん?

大事な物奪われたとか言ってなかったか?」

「あ!

それは本当に許せない。

今思い出してもムカつく。

大事にしてたクマのぬいぐるみ…」

「ぬいぐるみ!?

…はははははは。

ま、人それぞれか。

そういやラティってやつ

部下殺してたぞ?」

「あー…。

あれは何度も死んでるんだ。

でも今回完全に殺したから

もう生き返らせることできないけど。

いつもはギリギリの

ところにするのに。」

「どういうことだ?」

「ラティが昔生きてた頃の

主人達の一人。

ラティは元々奴隷だったんだ。

あれには酷い暴力とか振るわれてて

生前苦労したみたいだよ。」

「へえ。

だからあんなに調子乗るのか。」

「かもね。

生き返らせるもの結構疲れるのに

こう簡単に殺されちゃうと

本当ムカつく。

だんだん腹たってきた。

こら!ラティ!

うちにもっと謝りなさい!」

「あ、あの本当すいませんでしたー!!」

ラティは急いで食事を口にかきこむと

逃げた。

「あ!

こら!待て!」

ヘルもそれを追いかけ

周りの皆がいつものことのように

笑った。








どう見てもいい光景だった。

血が繋がってなくとも

家族なのだなと

ホっとする空間がそこにはあった。







「ガルド。

ここは…いい場所だな。」

タケゾウは心が安らぐのを感じた。

懐かしい家族と一緒にいる。

そんな気持ちを久しぶりに思い出していた。







「ああ。

こりゃいいもんだ。

あんたらもゆっくりしていくといい。

そしてあんたは仲間になれよ。」

「それはならねーって。

そういえば奴隷はいないって言ってたな。

それはどういう意味なんだ?

何の目的があってこんなことしてるんだ?」

「ん?

それは…」





ガルドがタケゾウの質問に答えようとした

その時であった。





そこに一人の男が入ってきた。

タケゾウには忘れることのできない人物が。






その男の第一声を待たず

タケゾウは弾け飛ぶように

その男に切っ先を向け突っ込んだ。





男は手を出したが、それを貫き

入ってきた扉ごと突き抜け

窓を割り、外に吹き飛んだ。






それでも尚、タケゾウの勢いは止まらず

男は大地に着いたその足で

やっとの思いでタケゾウを止めた。






特徴的な白と黒の肌だ。

背にかけてあるヒレ。

髪も白と黒で真ん中分けの長髪。








「会いたかった …

会いたかったぜ魚野郎ぉぉぉぉおおぉぉお!!!」

タケゾウは貫いたその刀をさらに押し込みながら

天高らかに吠えた。







魚人族元第一王子、メルとの再会であった。









読んでいただきありがとうございます。

コツコツ投稿できればと思ってます。

ブックマーク、評価お願いします。

楽しんでいただければ幸いです。

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