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今回の武闘会はタケゾウを含め、計十二人が出場している。

タケゾウの一回戦目は龍人族のゲイルが相手である。






「マルース様は随分と幸せそうだな。

貴様はあれ以降泣かせていないようだな。」

「あれ?あんた、あん時の門番さんか?」

「ああ。

よく覚えていたな。」

「まあな。

人の顔は結構覚えてるんだよ。多分。」

「はは。

そうなのか。

では手加減無しで頼むぞ。」

「ああ。こちらこそ。

楽しみだ。」

「では規則の説明だ。

魔法、武器は禁止!

この石畳から出ても負け!

いいな?

では…始め!!」

その合図とともにゲイルは距離を取った。

タケゾウに取って好都合な展開だ。

『それなら…。』

タケゾウは魔力を具現化した。





『ん?

あれはなんだ?魔法…?

いや、魔力か?

何にしても手加減なしってことか!』

ゲイルはその魔力に危機感を感じ

一気に間合いを詰める。

そしてお互いが撃ち放った拳は

お互いの腹部にめり込んだが

吹き飛んだのはゲイルだった。

ゲイルは何とか石畳に踏み止まったが

タケゾウがその隙を逃すはずもなく

すぐさま追撃をかけいとも簡単に石畳の外に押し出した。






「ぐ…

ふふ。

俺の負けだ。

強いのだな。」

「マルースのおかげさ。

ほら…掴まれ。」

タケゾウは場外となったゲイルを石畳の上に引き上げた。

タケゾウは危なげなく一回戦を突破した。




「おーいみんな。

勝ったぞ。」

タケゾウはルーナ達の席に戻り

満面の笑みでピースをした。

これでもかというくらいに嬉しそうである。

「タケゾウすげーじゃん。」

「タケゾウさん。

お疲れ様です。

本当に強くなりましたね。」

「これもマルース師匠のおかげっす。

あざす!」

「そ、そんな私は全然…。」

「タケゾウおめでとう。

あたしも協力したんだから忘れないでよね。」

「ああ。

ルーナにもほんと感謝してるよ。

ありがとな。」

「タケゾウほんと強くなったです。

すごいです!」

「ほんとだねー。

タケちんとはもー一回決闘したいなー。」

「アレースありがとな。

ニチカとの決闘はもういいよ。

手抜きしない決闘ならいいけどな。」

「あれ?何のことー?

ニチカは知らないもん。」

「まったく…。」

とそこに一人の男が話しかけてきた。




「いやー君すごいね。

人族なのにあんな簡単に勝ってしまうなんて。

それに魔力が見えてたような気がしたんだけど

あれはどういうものなんだい?」

「 確かにあれはなんだろうな?

そういえば名前すらないわ。

ところであんた誰だ?」

「あ!ばか!

この方は魚人族の第一王子、メル様だよ!」

「ステラさん。

いいですよそんなに気を使わなくて。」

その男は魚人族の第一王子のメル。

その肌の色はとても特徴的で白と黒の肌だ。

一見パンダにも見えるがその首からは背にかけてヒレがある。

寝るのが大変そうだ。

髪も白と黒で真ん中分けの長髪、身長は二メートルほどある。

歳はおそらく20歳後半といったところだろうか。

タケゾウは『少しシャチに似てるな』と思った。





「あ、王子様だったのか。

失礼しました。」

「いやいやそんないきなり

かしこまらなくていいよ。

僕はメル。

君は何て名前だい?」

「いーの?

じゃかしこまるのはやめるわ。

俺はタケゾウ。

よろしくな。」

「はは。

かしこまらなくていいと

言ったそばからその態度とは

肝が座っているね。

ところでさっきの話に戻るが

名前もないその力を使うと

タケゾウくんは一体どういう

力を得るんだい?」

「そうだな…。

まあ、強くなるって感じかな?

みんなの制限解除に似ているよ。」

メルは少しタケゾウを観察するような

目をした後

パっと明るい表情に戻り

タケゾウに言った。




「そういえばまだ名前がないってこと

だけど付けはしないのかい?」

「ん?

そうだな…。

名前ってやっぱ必要だよな。」

「それはもちろんだよ。

その方がより鮮明にどういう力を

使いたいかわかるからね。」

「んー……考えておく。」

「ああ。

決まったら是非教えてくれ。

あ、タケゾウくん。

次の対戦相手は知っているのかな?」

「いや。

メルが相手なのか?」

「いやいや。

残念ながら私では無いが

私の弟のクーリがタケゾウくんの対戦相手だよ。

お手柔らかにね。」

「そうなのか。

こちらこそお手柔らかに。」

そう言ってタケゾウは軽い会釈をし

顔を上げた。

メルは軽く微笑むと

席に戻っていった。

その姿を見送るとその視線の先に

こちらを見ている視線が

あることに気付いたタケゾウ。






「あいつかな?

なんか気味悪いやつだな。

メルといいこいつといい観察されてるみてーだな。」

タケゾウを軽く睨むとその男は視線を逸らした。

タケゾウは軽く口角を上げ

楽しそうな表情をした。

先の勝利で自分の成長が垣間見え

タケゾウは内心とても興奮していた。

それを見せないように皆には振舞っていたが

次の対戦が待ち遠しいと思っていた。






そんなことを思っていると、会場から歓声が上がった。

タケゾウは石畳に目をやると一人の男が立っていた。

「どうしたんだ?」

「今ねーほんと目にも止まらない速さであの男が一撃入れて

勝ったとこー。

ニチカでもあれは避けれないかもー。」

「は、速かったですね。

あの人…かなり強い。」

「そう?

あたしのほうが強いと思うけど。」

「ルーナ。

さっき見ながら『速っ!』

って言ってたです。」

「なっ!ちょっとアレース。

別にそんなこと言っても思ってもないもん!」

「ルーナったら強がってです。

けれど強者なのは間違いないです。

タケゾウも気を引き締めるです。」

「私にはほとんど見えなかったっての。

タケゾウ。

気をつけなよ。」

「くっくっく。

いいじゃんか強いってのは。

楽しみだよ。」

「タケゾウ。

あんまり油断しないんだよ。」

「わーってるよ。

ところでメルに言われたんだけどさ。

魔力の具現化するやつの名前って何が

いいと思う?」

タケゾウは先ほどのメルに言われた

名前を付けるということを皆に相談した。






「んー。

タケゾウのイメージに合うのが

いいんじゃないかな?」

「わたくしもルーナに賛成です。

あれはどういうイメージで

やってるです?」

「あれはなんつーか…。

魔力を集めようとしてるっつーか…。

強くなりたいって思ってる気もする。」

「タケゾウらしいな。

集めるか。

具体的にはどんな時のこと思って

使ってんの?」

「それはマルースと祭り行った時のことかな。」

「タケゾウ!

ちょっと待って。

となるとマルースって名前が一番しっくりくる

ことになっちゃうじゃん!

あたしは反対!」

「タケゾウさん!

私は賛成です!」

「まぁまぁ二人とも…。

では間をとってアレースというのはどうです?」

「「反対!」」

「じゃタケゾウ…。

その…ステラ…でもいいよ。」

「「「反対!」」」

「まったくもう。

それじゃ話が前に進まないよー。」

この話し合いを見兼ねた

ニチカが仲裁に入る。





「タケちんそれ初めて使ったのいつなの?」

「えーっと…。

多分セバスとやったときかな?」

「そうなんだ。

それは何で突然できたの?」

「いやわかんねーな。

あのときはルーナのとこ必死に考えて

気付いたらみたいな

感じだった。

なんか体軽くなったな的な

感じだったはず。」

「タケゾウ…。

じゃそれはルーナで決まりじゃない。

みんな残念だったわね。」

「ま、待ってください!

でもイメージしてるのは私なんですよね!?」

「はいはい二人とも。

それじゃ神ニチカの名の下に

命名します。」

ニチカが神の名の下に決めることにした。

いきなりの展開だが

神という単語が効いたのか

皆ニチカの発する言葉を待った。

どこからかドラムロールが

聞こえそうな間の後に

ニチカは言った。





「マル。」

「「「「はい?」」」」

「ちょっと待て。

どういう意味なんだそれ?」

「え?

マルースのマと

ルーナのル

にしたけど?」

「お前な…。

もう少しなんかあったろう。

こう…英語にするとかなんかさ。」

「英語ねー。

マルだから円の英語は…?

何だっけ?」

「俺もわかんねーな…。」

「なんだよタケちんもわかんないんじゃんかー。

何だったかなー…。

確かCから始まったよーな…。

あ、キルクルスとかじゃなかったかなー?」

「お、なんかひねった感じ出たな!」

「じゃ決まりー。

命名、キルクルス。」

「おし!

これからはそう言って使うわ!

あ、俺の番か!

行ってくる!」

『あれ?

サークルだったかな?

違う言葉だったよーな…。

ま、タケちん気に入ったならいっか。

黙ってよーっと。』

タケゾウは意気揚々と石畳に向かって行った。

ニチカは思い出したその記憶を

故意に封印した。

その命名を受けて二人程面白くないような表情を

してる者がいたが

他、二人は少し満足そうだった。





『ほぼ私の名前の短縮みたいなとこ

から決まった!

やったー!

タケゾウさんずっと私を考えて使って

くれてたんだな。

嬉しい。』

『半分はあたしの名前だし…

まぁ良しとしよーかな。

初めては確かあたしと戦ったときだった

ような気もするけど

それは隠しておこう。

ふふ。

タケゾウのイメージの中にずっと

あたしがいることが決まったのね。

嬉しい。』

『く、悔しい!』

『な、納得いかないです。』





皆、思い思いのことを考えていた。






そしてタケゾウはすでに気持ちが抑えられない様子で

石畳に上がった。





二回戦目、タケゾウ対クーリの対戦が始まろうとしていた。


読んでいただきありがとうございます。

次回は二十五日に投稿予定です。

よろしければ評価お願いします。

楽しく読んで頂ければ幸いです。

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