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みんなで修練

「ふあぁ。

サリース。

飯も食ったし、そろそろ特訓始めるぞ。」

「ぐおん。」

「ではタケゾウさん。

庭に行きましょう。」

「ちょっと待って。

私も行く。」

「ルーナ。

残念ながら会議がありますよ。」

「ぐぬぬぬ。

すぐ終わらせてくるからね。

マルース。

イチャイチャしてないで

しっかりと特訓しなきゃダメだからね!」

「ルーナさん…。

特訓中にイチャイチャなんて…多分しませんよ。

多分。」

「なんでその多分を強調するのよ!!

すぐ終わらせて行くから!!

アレース!すぐに会議を始める!!

行くよ!!」

「は、はいです。

あ、ちょ、待ってですルーナ!!」



朝食を終えた皆はそれぞれのやることを始めた。

朝食を食べている時に

今の流れをルーナから聞いたタケゾウ。

どうやらセバスが魚人族の協力を取り付けることに成功し

今度の龍人の国で開催する武闘会を見に来る

という名目でお互いの意思を確認し

今後の作戦等を練るということらしい。

そのついでに魚人族、魔族からも

武闘会に参戦させるということだった。

魚人の王を迎えるための準備と今後のことについて

先にルーナが訪れたという流れのようだ。



二人と一匹は庭に行き特訓を始めた。


「ではタケゾウさん。

昨日の決闘の時のようにお願いします。」

「あ、ああ…。

行くぞ!」

タケゾウは瞑想を開始した。


制限解除リミットリリース!!」

……。

「タケゾウさん…。

出て…ないです…。」

「ぐおん…。」

「う〜ん…。

マルース。

お願いがあるんだけどちょっといいかな?」

「協力できることならなんでもしますよ!

なんでしょうか?」

「ありがとな。

じゃ早速…」

そう言うとタケゾウはマルースの前に立ち

マルースの顔をジっと見つめ始めた。


「タ、タケゾウさん?

あ、あの?

どうしたら…いいですか…?」

「このまま少し、マルースを見ていていたんだけど、いいかな?」

「え、えぇ?

い、いいですけど…あの…頑張ります!」

タケゾウはジっとマルースを見つめた。


『あ、ああ…恥ずかしい …ち、近い。』


そして数分後…。


「な、ななな、何してるの二人ともーーー!!!」

ルーナが超特急で会議を終了させ

二人の元にものすごいスピードでやってきた。


「ルーナ。

すまん。少し、ちょっと待ってくれ。

今、大事なとこなんだ。」

「な、な…わかった…。」

まさかの真剣に言われてしまったルーナ。

『ぐぬぬぬ。なんで見つめ合う必要があるのよ。

タケゾウのばか…。』

そこにアレースも遅れてやって来た。


「ルーナ?二人が見つめ合ってますが止めなくてもいいです?」

「タケゾウに邪魔って言われちゃったの。

少し黙って見学することにする。」

「そうですか…。

きっと昨日の決闘のことを思い出し、集中する作戦なのです。

ここは我慢ですね。」

「決闘?タケゾウそんなことしたの?」

「はいです。

街では結構噂になっているようですよ。

マルースから聞きましたし、他の者達にも聞かれました。

マルースに旦那ができたとか彼氏ができたとかで

皆騒いでいました。

この光景を見たらさらに皆勘違いしそうです。

ふふふ。」

「決闘の理由は何か聞いてる?」

「はいです。

どうやら街の男達がマルースに絡んで

少しバカにしたような発言があったのだとか。

それでタケゾウが怒って決闘に…

ってルーナ?どこに行くです?」

「その男達はタケゾウとマルースを傷つけたんでしょ?

生かしておく理由が無いわ。

人相を教えて。

あとはしっかりとその噂を終息させてくる。」

「ルーナ!!落ち着いてです!!

今のルーナが行ったら街が、国が壊滅してしまうです!!

落ち着いて!!」


その時、タケゾウの周りにふわふわと魔力が現れた。

「タケゾウさん!!見えます!!」

「ああ。俺にもしっかり見える。

あとは…。」

その魔力がタケゾウの体に吸い込まれる。

「出来た。マルース!!

出来た!!!」

「タケゾウさんやりましたね!!

出来ました!!!」


「タケゾウ?今のは何??」

「タケゾウ?今のは何なのです??」


「俺にもわかんないけど

これができるといつも以上に力が出せるんだよね。」

「そうなのです?

見たことも聞いたことも無いです。」

「前に一度タケゾウと手合わせした時に見たけど…

それはタケゾウが出してたの?

魔力が見えるなんて聞いたことない。

けどタケゾウが目指してたものが形になってよかった。

ところでどうしてマルースを見つめていたの??」

「昨日の決闘でマルースを見て、この力が使えたんだよね。

マルースを守りたいって

強く思ったら出来たから今回のそれを強く考えたんだ。

ありがとなマルース!!マルースのおかげだよ!!」

「そんな…私は何もしていません。

タケゾウさんが努力したからです。

それに…私のこと強く想ってくれてその力が使えるようになったのが…その…

すごく…すごく嬉しいです。」

「そ、そんな…。」

がっくりとうなだれたルーナ。

「そうなんですね。

そもそもその力はなぜ使えたんです?」

「俺にもよくわかんねーんだけど

最初はセバスと戦った時だな。

その時はルーナのことを賭けて戦ったんだけどさ。」

「そ、そうなの!?」

突如、ルーナがタケゾウに急接近した。

「あ、ああ。

ルーナは知ってると思うがあの時のセバスと戦ったときだよ。」

「そうだったんだ…。

ふ、ふ〜ん。

私を『想って』戦ったから『初めて』出来た能力なんだね!。」

満面の笑みでマルースを見ながら言ったルーナ。




「へ、へぇ。

その…その時の具現化した魔力量は

どっちのほうが多かったんですか??」

「う〜ん。

よくはわからないけど…

多分今回の決闘の時のほうが多かったと思うよ。

なんかものすごく立ち上っていく感覚があったからさ。」

「そうなんですね。

『想い』を力にした能力のようなので

きっとその時の方が『想い』が強かったのですね!」

マルースは満面の笑み返しをルーナに送った。

二人の目からはまるで魔力を具現化したようなものが

バチバチと音を立てぶつかっているように見えた。

「あとはこれを磨くだけだな。

制限解除リミットリリースの延長みたいな能力なんだけど

まだ何がどうできるか全くわかんないし。」

「そうです。

まずはそれを知る必要があるです。

そこの二人!

修練を手伝ってください!

ではタケゾウ。

少し実戦練習をしてみるです。」

戦いを繰り広げていた二人の乙女に

アレースが喝を入れ実戦練習が始まった。

まずはタケゾウがどの程度

何が変わったのかを体感するという目的で始めた。




「では、基本的には寸止めの打撃系の攻撃のみでやるです。」

「じゃ、最初はあたしがやるわ。

行くよ!タケゾウ!」

「ちょっと待ってくれ!

まだ準備が…」

そう言っているとルーナの拳がタケゾウに飛んできた。

タケゾウはギリギリのところでかわし

瞑想をし始めた。

そして魔力の具現化に少量ながら成功し

それを取り込む。

「うまくできたようね!!

まだまだ行くよ!!」

ルーナが連続攻撃を仕掛け、タケゾウはそれを避けようと横に動くと

「うわ!!」

思った以上に体が動き、素早く

少し離れた位置にタケゾウは飛んでいった。




「へぇ。

結構速くなった気がするけどどんな感じなのタケゾウ?」

「う〜ん。確かに速くなったような気はするけど

なんだろ?まだ全然わかんねーわ。」

「じゃわかるまで付き合ってあげる。

行くよ!!」

その後、マルース、ルーナと交互に相手をし

随分とコツを掴んできたタケゾウ。

そして昼を迎えた。


『おかしい…。いつもなら制限解除リミットリリース

使って戦うと大なり小なり

体に何らかの異変があるんだけど…今回はそれが無い。

強化してくれているのか…それとも…。』

「ひとまず、昼食を取りましょう。

タケゾウさん。

午後もしっかりと特訓しますので、まずはこの力が何か悩まず

慣れることから始めましょう。」

「あ、ああ。

マルースのいう通りだな。

まずは慣れてからだな。

サリース!

飯にすっぞー。」

「ぐおーん。」

マルースの言うことは一理あるとタケゾウは納得し

皆で昼食にすることにした。




「しかし、どういう理屈で魔力が具現化すんのかな?」

「う〜ん…それはちょっとわからないけど

魔法は目に見えるってところを考えると

不思議なことじゃないような気もするわ。

魔法の元は魔力なんだし。」

「確かにそうです。

昔からわたくしたちには見えないのが普通で

見えることがなかったから考えもしませんでしたが

魔法が見えるなら魔力も見えるはずです。」

「確かにその通りです。

今まで全く考えもしませんでした。

けど、考えれば考えるほど確かに疑問ですね。

あとはその見えるほどの魔力が

タケゾウさんにの体に一体どんな作用をしているか

それがわかればもっとこの力を生かすことができますね。

そのためにもタケゾウさんは

あまり深く考えず少しでも感覚を掴んでくださいね。」

「ああ。わかった。

飯も食ったし、俺は先に始めるわ。

みんなはゆっくりしてくれ。

サリースもゆっくりしてていいぞ。」

「ぐおん。」

タケゾウは皆よりいち早く飯を食べると一人庭に走っていった。



「ふー。

んじゃま…。」

タケゾウは息を吐き、魔力を具現化させる。

あまり多い量ではないが魔力がふわふわとタケゾウの周りを包む。

今までの勢いのあるものではなく、落ち着いた印象を受ける魔力だ。

「うん。

なんか前と違ってぐわーって感じより柔らかい感じだな。

さて、これを体に…。」

ゆっくりと体に魔力が入ってくる。

「うん。

何が変わったがわかんねーな。

とりあえず動くか。」

飛んだり跳ねたり走ったりと

色々してみたが特にそこまで強くなったという感覚は感じない。

ただ、筋肉や骨や関節が悲鳴をあげるとかそういうことが特にない。

「なるほど…つまり強化とか筋肉増幅とかそんなとこなのかもな。

じゃ一段階、ギア上げてみるか。

制限解除リミットリリース!!」

タケゾウはさらに制限解除リミットリリースを使った。

最近のタケゾウは壊れては治し、壊れては治しとかなり丈夫な体になった。

だがそれはあくまで人としての話で

魔族や龍人に比べればやはりひ弱であった。

タケゾウは地面に向け拳を突き立てた。

拳は地面に突き刺さった。

「おお。拳が全然痛くない。

痛覚の問題なのかな?少し赤いけど…

特に怪我はしてないな。

最近はこのくらいなら怪我しなかったし…う〜ん…。

あ…無くなる…。」

そう思ったところで

その取り込んだ魔力が消えたことを感じたタケゾウ。

制限解除リミットリリースも同時に解除し、また考え始めた。

『特に疲れたとか痛いとかはないか…。

となるとやっぱり強化とかそんなとこだろうな…。

足りないところを補ってるというか…。

増幅?う〜ん…。うえっ!」

目を瞑り考え込んでいると少しの衝撃が額に当たった。



「タケゾウ。

マルースが考え込むなっていったでしょ。」

「ルーナ…そうだったな。

すまんすまん。

ついどんなか知りたくてさ。」

「そうですね…それは無理もありません。

その方が使いやすいのは目に見えていますから。」

「だとしても

わかったところで慣れていかないと使えないんだし

今の現状でそれが明確にわかるってことも

なさそうだから考えるより

手を動かすことのほうが大切よ。

やらないとどんな力があるのかも

わかることはなさそうだしね。」

「そうです。

では午後の特訓も頑張るです。」

「「「おーー!!」」」

「ぐほぁあん」

サリースはご飯のあとで眠く

あくび混じりに返事をしたが木の下まで移動し睡眠を始めた。

「はは。

サリースは飽きちまうもんな。

ゆっくり寝ててくれ。

んじゃま、みんな頼むわ。」

「わかってる。

じゃ行くよタケゾウ!!」


午後の特訓が始まった。

実戦形式で魔力を具現化、取り込み、反撃するを繰り返し繰り返し行った。


そして夕暮れ。

「はぁ、はぁ…。」

「はぁ、はぁ。」

マルースとルーナは膝に手を置き息を整えている。

「タケゾウ?

全然息が切れていないです?

疲れてないです?」

「んんー…。

疲れたといえば疲れたんだろうけど…

いつもみたいにはならないな…。」

「はぁはぁ…。

タケゾウのそれがなんとなくわかってきたわね。」

「はぁ…。

そうですね。

私達が息を切らしているのに

タケゾウさんは一切呼吸が乱れていない。

おそらく、取り込まれた魔力で補っているか

強化しているかのどちらかでしょう。」

「やっぱそれ系だよな。

俺もそんな気がする。」

「もしそうならものすごく便利な能力だよね。」

「はいです。

ところで魔力が無くなっているような感じはあるんです?」

「無くなってるな。

ただ、いつも以上にたくさん再生を使ったのに

まだこんなに動けるってことは

自分で言うのもなんだけどすげーと思うわ。

魔力が具現化するほど大きくしてるのにさ…。

なんか他からもらってきたみたいな…。

自分のと他をくっつけて使ったみたいな感じかな…。」

「う〜ん。

やはりよくわからないですね。

強化か増幅とかその辺だとは思いますが…

一応使った後に何か反動があるといったことも

無いようですし

まだまだ使って確かめてみる必要がありますね。」

「そうだな。

今日はほんとみんなありがとな。」

「お疲れ様です。

では夕食にしましょうです。」

「そうね!

動いたらお腹空いちゃった。

タケゾウも一緒に食べようね!」

「ああ。

とりあえず部屋に行って着替えたら行くわ。」

「うん。」

四人と一匹は各自部屋に戻った。


「ふー。」

タケゾウとサリースは部屋に戻り

サリースは部屋中央まで行くと

タケゾウの着替えをジっと見つめた。

『ご飯早くいこ』とでも言っているようだ。

タケゾウはそんなサリースに着替えながら話しかけた。



「なぁ、サリース。

俺のこの力ってか能力のことお前何か知らないか??」

「ぐおん?」

サリースはおすわりをしながら少し首を傾けた。

「知らないよな。

う〜ん…。

初めて使ったのはセバスと戦った時か…。

あん時は夢中であんまりしっかりとは分からなかったけど…

ん?そういえば体…治ったな。

死ぬかもしんねーと思ったのに。

そもそも使ってない時と使った時の

大きな違いってなんだったんだ?

疲れないってくらいか。

大怪我の場合どの程度違うのかは知っておきたいよな…。

っても今、変に怪我して実験ってのもな…。

ん?待てよ…

他の人に使った場合はどうなんだ?

ルーナは自分で筋肉痛とか治せるだろうけど

マルースは一日俺に付き合って

きっと少しは疲れたはずだ。

もしかしたら試せるかもな…。

いや…誰かで試すってのは違うかもな…。

そもそもマルースも再生使えるし

そんくらいの疲れた程度

すぐ治せそうだな…。

あーダメだ。

考えがまとまらん。

サリース。

俺もう少し修練してくるわ。

先に飯、食べててくれ。」



そういうとタケゾウ『すまん』とサリースに手を合わせて

は窓から飛び出して行った。


「ぐぉおおん。」

サリースはその姿を見送ると

器用にドアを開け、部屋から出て行った。


出張から帰還し、ギリギリ書けました。

読んでいたありがとうございます。

よろしければブックマークをお願い致します。

コツコツ投稿出来ればなと思っています。

今後ともよろしくお願い致します。

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