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詩(短編)

箱庭ライフ

作者: 少々



誰かが苦しいと泣いているとき

僕は溢れんばかりの幸せを撒き散らしている


誰かが死にたいとドン底を眺めているとき

僕は空をただ仰ぎ見ている


誰かがこの世から去ったとき

僕は生きている


世界は全て繋がっているのに

見えない壁で区切られている

そこかしこで混じり合っているのに

見えないフリでもしているかのよう


注がれなければ何も知らない

壁を乗り越えようと――張り付いてみれば『偽善者』のレッテル


僕がふいに溢したとしても

次には忘れゆく


誰かのために

誰かのために

誰かのために

誰かのために


本当は自分のために生きている


小さな囲いの中で懸命に守っている

誰かの不幸を上っ面で口に出来ないかわりに

知らないフリをしている


自分には何も出来ないと諦め生きている



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