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なかなかうまくいきません。
すいません。
リルは今、新しく獣魔になった双子のフェンリルの姉クウに今まで何があったか説明をしていた。ちなみに弟のハクは、リルの頭が気に入ったのか、気持ちよさそうに寝ていた。
「そんな事があったんですか!凄いです凄すぎです。」
クウは、羨望の眼差しでぴょんぴょん跳ねてリルを誉めていた。
「そろそろ、移動しようか。早く街に行きたいし」
リルがそう言うと
「そうですね。私が人族の匂いをたどって道案内します。」
そうクウが言うと森を歩いていく。リルもそれにしたがって頭の上のハクを、落とさないようにゆっくり歩く。
「そうだクウ、ここら辺に魔物はいないのか?」
「魔物ですかいますよ、もう少しいったところに多分1体」
「そうか、なら案内してくれ、少し俺の実力が知りたい」
「分かりました」
それからしばらくして、少し広くなっている所に子供サイズの緑色の肌をした。鬼が1体立っていた。
「あれはゴブリンか?」
リルはそう言って鑑定をした。
名前 年齢 5《レベル》 種族 ゴブリン
生命力30
魔力0
攻撃力10
防御力5
魔攻力0
魔防力5
速さ4
運-
スキル
繁殖level1
棍術level1
加護
称号
(やはりゴブリンか、魔物はどうやら年齢がlevelの様だな)
リルはこういうと、ハクを頭から下ろす。相変わらず寝ていた。
(どんだけ寝てんだよ!まあ生まれたばかりだからしょうがないか)
リルストレージから七色銃《武器式》をだし、ゴブリンに構える
「ご主人様お1人で大丈夫でしょうか?」
「ああ大丈夫だ」
(まずは、銃からだな)
リルはそう言ってまだ気付いていないゴブリンに銃を構えてトリガーを引く。
銃術level1を取得しました。
レベルが上がりました。
ゴブリンは、頭を打ち抜かれ胴体だけになった。そのまま前に倒れ絶命する。
(やば、まだ鳴神使ってないよ、まあいいかまたクウに探して貰おう)
リルがそう思っていると
「さすがです、ご主人様!」
クウが尻尾ブンブン振り近づいてくる。
「そうでもないさ、先へ行こうか」
リルはそう言って、ハクを抱き抱え前を歩く。
(あ、そういえば今日まだカードガチャ引いてないな)
リルは、ハクを頭にやり神スマホのカードガチャでカードを引く。
前回と同じく激しく光りカードが空から落ちてくる。
(一体どういう仕組みになってるんだ?まあいいやそれよりもカードだ)
そう言ってカードを見る
ホルスター 等級4《ウルトラレア》
魔力+500
(お、ホルスターか丁度欲しかったんだよ)
そう言って早速付けてみる後ろに付けた為コートで隠れているから他の人には見えない。
(よし!早速銃をしまうか)
ストレージから七色銃《獣魔式》《武器式》をだし、ホルスターにしまう。
「ご主人様?」
「ああ、今いくよ」
1時間くらい歩いただろうか、森を抜けて草原に出た。周りは見晴らしも良く、近くには人が歩く街道もあった。
「ご主人様、そろそろ街が見えると思います」
「ああ、そうみたいだなでもその前に何か食べようか」
リルはそう言ってストレージから取り出したのは、食パンだった。
実はこの食パンは、ストレージに入っていてあのじいさんが気を利かせてくれたんだと思った。
「さあ、座って皆で食べか」
「私達もよろしいんですか?」
「ああ、たくさんあるし皆で食べ方がいいだろ?」
「ご主人様・・ありがとうございます」
クウは、目をうるうるしながら近くに座った。
「う、うん?ごはん?」
ハクも起きて、リルの膝の上に座る。
「ご主人様、私も乗ってよろしいですか?」
「ん?ああ、いいよおいで」
そう言ってリルはクウを抱き膝の上に乗せる。胡座の為小さいクウとハクは2匹でも大丈夫なのだ。2匹膝に座るとリルは、食パンを2匹に上げた。
「凄く美味しいよ」
ハクは起きてきたばかりなのに食欲旺盛だった。
「さてと、そろそろ行こうか」
「分かりました」
「ご主人様、僕また頭の上がいいなあ~」
ハクは目をうるうるしながら聞いてくる。
「いや、クウとハクには一回銃に戻ってもらう」
「え~」
「ハクわがまま言わないの」
「銃の中にいても念話はできるから」
なぜクウとハクを銃に入れるかは、神狼の2匹な為目立ってしまうからだった。2匹には説明をして入ってもらった。
(ご主人様、聞こえますか?)
(ああ、聞こえるよ)
(ご主人様の中も広~い)
異空間はかなり広く作られているみたいだった。
(そろそろいくか)
リルはそう言って街道に出て街を目指した。
名前 リル 年齢17 種族 人族?
レベル3
生命力100
魔力5570(+5500)
攻撃力50
防御力50
魔攻力45
魔防力30
速さ55
運MAX
スキル
異世界言語
超鑑定level10
超隠蔽level10
経験値増大level10
銃術level1 NEW
加護
世界神の加護
ヘスティアの加護
イスティマの加護
称号
異世界人
ヘスティアの夫
イスティマの夫