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醜い自分

僕はこの作品を読み返す事ができません。読み返したらきっと、自分の事がもっと嫌いになるからです。

なので誤字、誤用が多いかもしれませんが了承ください。

8月2日。大学で知り合った、大好きな音ゲー仲間の女の子との和歌山行脚の帰り道。岬町で一緒に夕暮れの海を見た後。帰り道の電車内で。


「この前言ってたポップアップの話なんだけど、相手はどんな感じで言ってた?」

僕は彼女にそう聞いた。

8月9日、僕の住む地域で、僕が好きな音楽ゲームのポップアップショップが開催されることになった。

そこで僕は、一緒に行こうと誘うべく、すぐに連絡した。

しかし、話しているうちに、既にポップアップに一緒に行く相手がいるということが分かって、しかも一緒に行く相手が同担の男の子というのを知って、それまで様子を伺いつつ話をしていた僕はすぐに、僕もその人と仲良くしたいからと適当な理由をつけて、僕の知り合いと4人で回ろうと提案したのだ。

これで伝わっただろうか。要は醜い嫉妬と不安がトリガーとなって誘ったのだ。


そのことに若干の後ろめたさを感じながら、彼女の返事を待つ。


「別にどっちでもいいって言ってたよ」

彼女はそう答えた。

そして彼女は続けて言う。


「その人ポップアップより結構前からこっち来てるから相談できるし」


僕はその言葉を聞いて、彼女の誕生日のことを思い出した。

誕生日、彼女はわざわざ自分の家に同担の男の子を自分から誘って家に泊めて、翌日に一緒に出掛けていることを知っていたのだ。

因みに、誕生日に友達を呼んでいることは本人から聞いていたが、本人の口からは一言も性別について聞いていなかった。なら、なぜおまえは性別を知っているんだという話だと思うが、きっかけはSNSだった。


僕はSNSの、「ポストの反応を表示」をよく確認するタイプだ。

そこで、僕は偶然、彼女の推し垢を見つけた。名前は音ゲーのプレイヤーネーム、アイコンはラインと同じ。見つけてくださいと言わんばかりのアカウントだった。

最初は、そっと閉じるつもりだったのだ。でも、どうしても気になって、ついに僕は、そのアカウントを覗いてしまった。


最悪なことをしている。


はじめこそ、僕はそんな罪悪感が強かったが、見ていくうちに吹っ切れて、ついには自己紹介に載っていたリンクから、本垢にまで足を踏み入れた。仲のいい同担のことは、そこで知った。


そして、知っていたからこそ、僕は動揺した。いくら仲がいいからって、そう何度も家に異性を、それの何日も家に泊めるのは、さすがにおかしいと。

だから僕は、あくまでさりげなくではありながら、今まで聞くことを我慢していたことを、つい聞いてしまったのだ。


「でも、相手と付き合ってるとかだったら申し訳ないと思ってるんだけどどうなの?」


「あー、正直そういう関係だから、気になるなら無理かもね」

彼女はそう答えた。


―まもなく○○、○○です―


列車がゆっくりと減速していく。やがて駅に着くと、扉が開く。


「じゃあ、お疲れ様~」

そう言って列車を降りる彼女の背中を、僕は眺めることしかできなかった。


それが、僕の初めての失恋の瞬間だった。


前書きの通り、僕はこの作品を読み返す事ができません。読み返したらきっと、自分の事がもっと嫌いになるからです。

なので誤字、誤用が多いかもしれませんが了承ください。

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