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新八話 上級生との対面

次の日、学校の廊下を歩く2人の姿があった。教室の前に貼られた掲示物の一つが目に入り立ち止まる。

この学園のメインキャラクターが描かれたポップなイラストに"歓迎組手 5月に開催"とあった。


バーン(この学校では歓迎組手ってのが、5月にあるのか)

クロノ(歓迎組手ってなんだよ?)


「あなたたち新入生?」


後ろを振り返ると、青い線が入った制服を着ている緑髪に明るめの黄色い目をした上級生がいた。

ちなみに俺達1年生には緑の線が入っている。


「そうですけど…あなたは?」


青ってことは何年生だ?と考えていると、クロノが返答した。

上級生は嬉しそうに鼻を鳴らし、


「よく聞いてくれたね!私は高等部3年のくさやなぎ葉月はづき!!よろしくね」

「それで草柳先輩、この歓迎組手て何ですか?」


俺が聞くと先輩が一歩前に出てきて、俺達は並んだ。その時制服ごしにでも分かる豊満な胸が揺れたのをクロノは見逃さなかった。


クロノ「うっ!…素晴らしい」

草柳「あなたどうしたの?目がいやらしいけど?」


草柳先輩は左手で胸を隠しつつ怪訝そうな顔をした。


バーン「せ、先輩!そんなことより教えてください!」

草柳「あなたは、あなたで上級生に対してグイグイくるわね。話しかける相手間違えたかしら…」


こちらにも怪訝な顔を向けてくる。


草柳「まぁ、いいわこの歓迎組手てのはね、各クラスから5名ずつ、全学年で執り行うもので、同じ学年で組手をするものなの」

バーン「それって面白いんですか?」

草柳「毎年白熱してて、特に上級生の組手は見ていて飽きないわね」

クロノ「じゃあその組手に俺、出ようかな」

バーン「本気で言ってんのか?」

クロノ「おう!本気も本気、本気とマジもんよ」

草柳「それじゃそろそろ授業があるから、バイバ〜イ」


手を振る先輩を見送ると目を合わせ、先ほどのことについて話そうとしたが、チャイムが鳴った。

席につき先生がくるのを静かに待つ。


クロノ「なぁなぁバーン。俺教科書持ってきてないけど大丈夫かな?」

バーン「大丈夫だろ、初日なんだし大目に見てくれるさ」


ガラガラと教室の扉が開き先生が入って来た。

猫背で悪そうなことを常に考えていそうだと思いつつ、授業を受ける。

初日だったこともあり、その日の授業はほとんどが先生の自己紹介で終わった。



クロノ「はぁー疲れた。帰ろうぜバーン」

バーン「あぁ、良いよ」


眠そうなクロノと一緒に席を立ち、教室から出ようとした時、何か気配を感じたが気にせずその場を後にした。


クロノ「そういや、学校で結構話題になってるぜお前」

バーン「へぇ〜どんなの?」

クロノ「そりゃもちろん、人間がこの学校に入って来たからだよ」

バーン「よく分からないけど、だから視線を感じたのか。他にもいっぱいいろんな種族がいるのになんで人間にみんな興味があるんだよ」

クロノ「まぁ、ぼちぼち人気者になれば良いんじゃないのか?そうなりゃ平穏に学校生活を送れると思うぞ」

バーン「…考えておくよ」


寮に2人で戻り着替えてクロノの部屋へ行く。昨日は俺の部屋だったから、「今日は俺の部屋に来い!」ってアイツの方から提案してきた。

部屋に入るとクロノがベッドに横たわりなにかしていた。


バーン「おいクロノ何してんだ?」

クロノ「…!!」


クロノはこちらに気づき急いで布団に潜り込んだ。


バーン「どうした?」

クロノ「入るなら一言ぐらい言え!」

バーン「そんな怒ることもないだろ?お前が、俺の部屋に来いって言うから来たのに」

クロノ「分かったよ、俺が悪かったってことにしとく」

バーン「なら速く布団から出ろよ」


なかなか布団から出ないクロノの待つのも面倒くさくなってきた頃に、ようやく布団から出てきた。


バーン「まじで、なげぇよ」

クロノ「悪いな、ちょいとやることがあって…」

バーン「そんな必死になるほど大切なことなのか?」

クロノ「当たり前だ。生死に関わる」

バーン「なら詳しくは聞かないよ。それで今日はなにする?」

クロノ「そうだなー、ちょっと街にでて見るか?」

バーン「んじゃ行くか」


俺とクロノは少し街に出てどこに何があるか、少し探検した。時間ギリギリに帰ってきて怒られるかと思ったが、一応間に合ってたので何も言われなかった。

食事を取り自室に戻る。

休日はどこかに行きたいなーと思いながら、そのまま眠りについた。

草柳 葉月

・突然変異で生まれた有翼族。顕現しなければ現れないため生活に支障をきたすことはない。翼を一度出すと、その日絶不調になるためほとんど翼を出した状態を見た者がいない。

・学園内でとても人気があり、下級生からとても慕われている。

・誕生日は9月8日

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