第十一話 歓迎組手
朝
今日はいよいよ歓迎組手が行われる。
俺、クロノ、テトラそして他の二人が大きな競技場の控え室で待機していた。
テトラ「いよいよだな、みんな準備は良いか?」
クロノ「おうよ」
バーン「まぁ?」
テトラ「他の二人は?」
???「……」
???「オモシロイ」
俺とクロノ、テトラは真ん中にある椅子に座っていて、一人は控え室の隅で動かないでいる。名前はカガヤだ。もう一人のずっと本を読んでいる方はギンだ。
大丈夫か?と思いつつも待機していると、壁のモニターに第1試合のメンバーが発表された。名前の欄にはクロノ、テトラ、そして、カガヤと表示されている。
テトラ「おっ!1回戦目から俺の出番か」
クロノ「腕が鳴るぜ!」
カガヤ「…」
「それでは名前が表示された方は10分後にグラウンドに集まってください」
会場のアナウンスに従ってぞろぞろと、他の出場者達が控え室から出てくる。
俺はクロノとテトラ、そしてカガヤを見送り本を読んでいるギンといるのは気まずいので、お手洗いに行くことにした。
すると、扉にロックがかかって出られなくなっていた。
「し、閉まっている」
「ど、どど、どうしたんですか?バーン氏」
「扉に施錠されて出られなくなってるんだよ」
「それは困りますな」
と、そんなことを話していると再び、アナウンスが鳴り始めた。
「え〜なお出場者以外の方はこれより、控え室から出ることを禁じます。仮に出たい方は担当の係員をお呼びしてください。例年当日に逃げ出すといった方々が増えておりますので、このようなかたちをとっております。ご理解とご協力をお願いします。え〜繰り返します……」
そうゆうことかと納得しつつ、2人きりになった控え室にある椅子に腰掛ける。
「なぁ、ギン……」
〜会場〜
ざわざわと観客がわいているなか、第1試合出場者が入って来ている。
クロノ「なんか思ったより少ない気がするな」
テトラ「当たり前だ、何日も分けて開催するんだ。一回戦の第1試合をわざわざ見にくるやつのほうが少ない」
クロノ「まじかよ…っとすいません」
会場の広さに驚いていると、横を歩く人にぶつかってしまった。2メートル近くあるその人は一度クロノのことを見て、前へ歩きはじめた。
クロノ「なんだあいつ」
カガヤ「気をつけろ、クロノ…」
カガヤが何か言った気がしたがテトラの声にもみ消された。
テトラ「あいつは今回の歓迎組手の中でもなかなかに手ごわいって言われてるらしい」
クロノ「へぇー、名前は?」
とそこでアナウンスが流れはじめた。
「会場にてご観覧の皆様、本日のメンバーをご紹介します」
テトラ「ヤバいぞ!速く並ばないと!!」
俺達は急いで、自分達のクラスの札があるとこに走って向かう。
その後第1試合の対戦表がモニターに映し出されて、まずはテトラとソーラーが戦い、次に俺とマックス、最後にカガヤとヨミの組み合わせが表示され、ベンチに俺とカガヤ、そして担任の先生を合わせた3人が腰掛けていた。日の光が当たらないなんて最高だな。
「大変長らくお待たせいたしましたが、いよいよオール学園歓迎組手一回戦第1試合、テトラVSソーラー!!レディ、ファイ!」
〜用語解説〜
・歓迎組手
毎年、オール学園にて行われる行事の一つで、国全体の風物詩となっている。
対戦表などは会場にて当日に発表される。




