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木星の陰陽師 ~遠い先祖に命を狙われていますが、俺の中に秘められた神の力で成り上がる~  作者: たつべえ
第一章 上杉龍穂 国學館二年 前編 第三幕 国學館の変
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第五十五話 千夏さんの覚悟

昼ご飯を食べようと言われ着いた先は少し外れにある料亭の一室。

畳みの上に見るからに高級そうなテーブルとふかふかの座布団。


「・・・・・・・・・。」


横を見ると大きな窓から江ノ島から見える海が一望できる一等地。

思わず緊張して出されたお茶に手をつけられない。


「さて、何を食べましょうか。」


千夏さんがメニュー表を見せくれるが書かれている料理の横に値段が書いていない。

財布と相談したかったのだがそれすらさせてくれないのか。

お腹いっぱい食べてしまえば絶対に持ち合わせでは足りないだろう。


「おどうぞ。」


向かいにいる二人にもメニュー表を渡そうとするが純恋はテーブルに肘をつきながら唇を尖らせている。


「・・お気に召さなかったですか?」


代表者が国學館に報告しなければならないと達川さんが言っていたため事前の予約では無い。

今日は休日であり観光客もいっぱいいる中静かな所を純恋さんが急遽手配してくれたのだろう。


純恋もそれは理解しているはずだ。

それを加味しても拗ねている理由を見回りから一緒にいる俺は察しがついている。


「千夏さん、まだ何も頼んでいないですよね?」


わずかな時間で手配してくれている所を見るとどうやら馴染のお店であり、

あらかじめ注文をしているかもしれないと千夏さんに尋ねる。


「え、ええ。」


格式の高いお店を選んだのは純恋への配慮だろう。

苦労して用意してくれたのに申し訳ないがこのまま機嫌を損ねているよりかはいいと思い

千夏さんに提案を持ちかける。


「もしよろしければでいいんですけど

ここでの食事は少しにして食べ歩きなんてどうですか?

景色を見ながらみんなで江ノ島を漫喫できればな・・・と。」


見回りの際、純恋は立ち並ぶお店を興味深そうに眺めていた。

純恋に取って高級店で食事をするよりも観光地での食べ歩きを望んでいたのだろう。


「私はそれでいいですけど・・純恋さん達はいかがですか・・・?」


千夏さんは驚いた表情で恐る恐る純恋達に尋ねるが

肘をついていながらも口は引っ込んでおり俺の予想が当たっていたことを示していた。


「まあ・・・ええけど。」


それでも機嫌は直り切らない。


「察しが良いのか悪いのかわからんな・・・。」


小声で何が言っていたがよく聞こえなかった。


「千夏さん、申し訳ないんですけど俺のわがままを聞いてもらってもいいですか?」


部屋には遮音効果のある札が貼られていた。

恐らく千夏さんの目的は食事ではなく俺達と何か話したいのだろう。


長い話なのであれば少しぐらい何かをつまんでも丁度よくお腹が空いてくるはずだ。

これなら両方の目的を達成できる。


「・・・全てお見通しのようですね。」


千夏さんはため息を吐きながら観念したように呟く。


「一応お聞きたいのですが、いつから私がここへ誘い込んだのに気が付いたのですか?」


「この部屋に入った時です。

入り口に小さく徳川家の家紋が掘られていました。

女将さんとは普通の会話をしていましたけど恐らく千夏さんを見てこの部屋に通したのでしょう。


代表者として国學館に報告をしなければならなかったことを考えると店の予約など出来るはずがない。

なので馴染の店であり、徳川家専用の部屋があるこの料亭を選んだのでしょう?」


丸に三つ葉葵。有名な徳川家の家紋だ。

日ノ本の歴史を少しでも知っていれば見たことのあるだろう。


「・・お見事です。」


「遮音の札を見た時少し警戒しましたが俺の隣に座ったのを見て話しがしたいんだと感じました。

今日は休日ですからお店は通しでやっていると思いますので余すことなく語り合いましょう。」


広い部屋と言えど室内には変わらない。

純恋と桃子はともに長い得物を扱うため室内戦は不得意だろう。


どちらかを隣に置くのであれば警戒を続けただろうが

室内戦もできる一兎流を使う俺の近くいるという事は戦う気がないと言う証だ。


「そこまでわかっていらっしゃるのなら話しが早いです。

ですがその前・・・・。」


メニューを見ながら呼び出しのベルを鳴らす。


するとき先ほど案内してくれた女将さんが膝をついたまま戸を開いた。


「海苔羊羹を一つ。」


海苔・・羊羹。


お茶菓子を頼むだろうとは思っていたが

海苔と羊羹と言うあまり聞かない組み合わせに思わずメニューを確認してしまった。


「江ノ島名物のお菓子です。珍しい組み合わせですがおいしいですよ?」


五分もたたないうちに再び戸が開き

小さなお皿に一口大に切り分けられた羊羹が机の上に人数分置かれた。


「ここは江ノ島に来た際、必ず家族で立ち寄り食事をした思い出の場所なのです。


両親が亡くなった後、あまり来る気にはなりませんでしたが・・・

決意を固めた今だからこそ、新たに歩みだすためにここを選んだのです。」


そう言うと千夏さんは立ちあがり

座布団の横に正座で座り両手の先を前で重ねるようにして頭を下げる。


「・・この度は祖父である仙蔵がご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。」


深々と下げられた頭は重ねられた手に額についてしまっている。


「また、そんな仙蔵の願いをかなえてくださったこと真に感謝してします。」


俺はそんなことされる筋合いはないと立ち上がって止めようとするが

桃子がわざとらしく咳ばらいをした後、純恋が口を開く。


「龍穂、今の千夏さんの立場を考えれば止めに入るよりしなければならんことがあるやろ。」


両親や祖父を無くし徳川家の本流は千夏さんだけ。そうなれば当然千夏さんが当主という事になる。


あの徳川家の当主が祖父の罪を許してもらおうと俺達に向けて頭を下げているんだ。

無暗に止めてしまえば謝罪を受け入れられられない事になってしまう。


「・・・千夏さん、顔を上げてください。」


三道省合同会議の場の謝罪はあくまで全体に向けたもの。

被害にあった俺達に向けてしっかりと謝罪をしなければ千夏さんは気が済まなかったのだろう。


俺の言葉を聞いて千夏さんが顔を上げる。


「千夏さんの誠意は伝わりました。

ですが、仙蔵さんは戦いの中で俺の成長を促してくれた。


それに楓の件もある。感謝するのは俺の方です。なのでこれ以降、謝罪はやめてください。」


俺は仙蔵さんがした行いを悪だと思っていない。

だからこそ、千夏さんの謝罪は受け取りたくはなかったが

これで千夏さんが少しでも救われるのなら仕方がない。


「・・純恋達はどうなんだ?」


純恋達は兼兄との取引を受けて協力してくれたが戦いに巻き込まれたことは事実だ。

きっと千夏さんは純恋達への謝罪を行うためにこの場を選んだのだろう。


「・・龍穂が良いのなら私もそれでええ。」


「純恋と同意見や。これは私達の問題や無いしな。」


あっさり許しを得られた。

先程の事といい純恋達は俺と同じように千夏さんや仙蔵さんへ悪い印象は持っていないようだ。


「ありがとうございます。これで・・・事を進められます。」


千夏さんは座布団に座り直し懐から一枚の封筒を取り出す。


「少し・・私のこれからについて話させていただいてもよろしいでしょうか?」


それには達筆な字で小さく千夏へと書かれていた。


「これは祖父が私宛に書いた手紙です。

交流試合の前日夜、自室の机に置かれていたいました。


私のこれからの事を語るうえで中身をお見せしたいのですが

こちらは特殊な技法で書かれており私しか読めないようになっていますので口頭でお伝えします。」


取り出された手紙には何も書かれておらず恐らく特殊な墨を使用していることが分かる。

千夏さんは一呼吸置いた後、手紙を見ながら語り始めた。


「これから起こることは決してあなたのせいではありません。

ですので気を病まないように。


あなたは私を恨むでしょう。

悪事を払いたのにも関わらず、罪を償いもせずに先に逝ってしまうのですから。


ですがもし、私の事を思ってくださるのならいくつか頼み事を聞いていただきたい。」


頼み事か・・・。

愛する孫娘に仙蔵さんは何を頼んだのだろうか。


「まずは健康で長生きする事。

あなたの両親を守り切れなかったことを悔いているのにも

関わらず、千夏さんを守り切れずに去る私が言えた身分ではないですが

あなたは私達の分まで長く、そして幸せになっていただきたい。


そして多くの子を産むこと。

徳川の本流の血が流れている千夏さんには多くの子孫を残していただきたい。


あなたがお腹を痛めても構わないと思える素敵な人を見つけ、

たくさんの子供と一緒に暮らしてください。」


血を絶やさないことは名家に生まれた人間の宿命だ。

その上で仙蔵さんは千夏さんの幸せを願っていることが分かる文章だ。


「そして・・・私の仇を討とうなど考えないでください。

あなたには自分の人生を全うしなければならない使命がある。


私の息子と娘が果たせなかった使命をあなたは果たすのです。ですから私の事は忘れなさい。」


忘れなさいなど・・・無理だろう。


この手紙を読んで夜もろくに眠れずに仲間の交流試合を見もせずに

あなたに会いに行くぐらい、千夏さんにとって仙蔵さんは大切な存在だ。


「・・会議の場では許してくれとだけ話させていただきましたがこれが全容になります。


そして会議の前、兼定さんと共に密かに祖父の家を訪ね

なぜあのような行動を取ったか調べさせていただいたんです。」


賀茂忠行に命令され俺の命を狙ったがどのようにして配下となったか確かに気になる。


「龍穂君達が戦った書斎とは別の祖父だけの小さな書斎には

研究されていた魔術の論文などが置かれていましたが

その中に私の両親が亡くなった際に書かれた資料が置かれていました。」


「・・・・自殺なんやってな。小さい頃やったけど、みんな騒いどったことを今でも覚えてる。」


千夏さんが説明する前に純恋が口を開く。

幼いころの辛い出来事を本人の口から説明させないように配慮したのだろう。


「・・ええ。小学校に向かう私は笑顔で送り出してくれたことを今でも思い出します。


ですが・・・帰宅しようと自宅近くまで・・・・・。」


言葉を出せずに俯いてしまう。

幼い千夏さんには言葉では言い表せないほど衝撃的な出来事だったのだろう。


励ましにもならないだろうが見てられなくなってしまい背中に手を添えてしまう。


「・・大丈夫です。」


眼に涙を浮かべているが千夏さんは顔を上げて再び語ってくれる。


「おそらくですが、祖父は両親の死を自殺ではないと踏んでいたのでしょう。

悪夢を私に思い出させないよう、密かに調べていたんだと思います。」


はっきりとした口調を聞いて、俺は背中から手を離した。


「一通り確認したのですが、他殺の証拠は見当たらなかったようなのですが

その資料の近くに古い書物が置かれていました。


それは蘇生から始まり反魂香などの秘術の古書の数々。

祖父は亡き両親から事件の真相を聞こうと試みていたようです。


そしてその中の一つ、水の魔術を用いた蘇生術の中にとある神の名前が書かれていました。」


「神の・・名前?」


「・・”クトゥルフ”。龍穂君の遠い先祖である賀茂忠行が所有する古代の神の名前。


その神は命の原点である海を支配していた。

クトゥルフであれば禁忌である蘇生の術を使えるかもしれないと小さく書かれていました。」


クトゥルフ。その名前一つで点と線が繋がった。


「祖父は・・真実を知ろうとして賀茂忠行に接触したのでしょう。

これは推測ですが龍穂君の身柄を渡す条件で両親の蘇生をする約束を取り付けられたんだと思います。」


「・・めんどくさいことになってきたな。」


千夏さんの話しを聞いていた純恋が呟く。


「ご安心を。龍穂君を推薦したのは皇ではありますが

その話を耳に入れさせたのは土御門泰国だと聞いています。」


真相は新たな疑惑を生みそうになるが

千夏さんがあらかじめ調べておいてくれたおかげで不必要な疑惑は排除された。


「それを見て私は決意しました。

おじい様の意志を継ぎ、両親の死の真相を明らかにすると。


そして・・・私の事を守ってくれたおじい様を朝敵に仕立て上げようとした賀茂忠行と千仞を許せない。


おじい様の言いつけを破ることになってしまいますが・・・

龍穂君と共に賀茂忠行と戦わせていただきたいのです。」


仙蔵さんを陥れた賀茂忠行。許せない気持ちは十分に分かる。


「・・仙蔵さんが千仞は三道省の華族達の中に姿を潜めているおっしゃっていました。


会議での判決で否の票を入れた者達全てとは言い切れませんが

数多くの敵と戦わなければならないかもしれません。


千夏さんには・・・その覚悟がありますか?」


だが見えない敵が多すぎる。

俺と共に戦うと分かれば当然千夏さんの身に危険が及ぶだろう。


「ええ、共に戦わせていただけるのなら龍穂君にこの身を捧げましょう。」


少し腫れた目で真っすぐ見つめてくる千夏さん。ここで断るのは野暮だろう。


「・・仙蔵さんとの約束もあります。

近くにいていただけるのなら千夏さんを守りやすいですね。」


約束を果たすのには好都合だ。

それに共に戦ってくれるのは願ってもないことだった。


「ありがとうございます。これで本題にいけますね。」


・・・本題?

今の話しで終わりだと思っていたので少し気を抜いて

お茶菓子を食べながらお茶に手をつけていた。


「本題に入る前に私の姉を呼んでもよろしいですか?」


「姉?ええけど・・千夏さん一人っ子やろ?」


「血縁関係はないのですが幼い頃か一緒にいてくれた方がいまして、

お姉さんと呼ばせていただいているんです。」


千夏さんは畳をノックする様に畳を叩く。


すると畳に黒い影が広がっていき中から手が伸びてくる。


「こんにちわ~。」


影から出てきたのはスーツを着た女性が現れる。

見たことの無い人だが純恋達が大きな反応を示す。


「龍穂!離れろ!!」


大声を出しながら得物を取り出し距離を取る二人。

二人の反応にただ事ではないと察しすぐさま千夏さんを抱え兎歩で二人の元へ跳ねる。


「お~。さすが仙蔵さんと千夏ちゃんが見込んだ男だね~。」


敵意を放っている俺達を見ても動じない所を見るとかなりの手練れのようだ。


「純恋、桃子。この人は何者なんだ?」


「服部雫。交流会の時に私達を襲った女や。」


三道省会議でも名前が出てきた服部家当主の娘。

生きていたみたいだがまさか千夏さんを唆して俺達を襲う気か?


「落ち着いてください。彼女は味方です。」


千夏さんは抱えられている俺の手を軽く叩き降ろすように催促して来たのでゆっくりと畳に降ろす。


「雫姉さん、申し訳ありません。私の説明不足で失礼な事を・・・。」


「いやいや。千夏ちゃんのせいじゃないよ。

色々あったとはいえ、一度は命の奪われかけた相手だからね。警戒して当然だよ。」


仙蔵さんと共に俺達を襲った相手。

だが、この人にもそれなりの理由があるのだろう。


千夏さんが俺達の前を通り、雫さんの隣に立つ。


「今から彼女が味方だと言う証拠を出します。

それを見て改めて判断していただけませんか?」


俺としてはそれで構わないが問題は純恋達。

二人の反応を見た限り、かなりひどい目にあわされたのだろう。


「・・ええけど、それなりのもんを見せてもらわんと納得できへんで?」


二人は警戒を解く気配はない。

千夏さん達は純恋達を納得させてくれるのだろうか?


「わかりました。では、姉さん。」


「見せたいところなんだけど・・・ちょっと時間がかかってるみたいだね。」


雫さんが膝を畳に付けて自らの影を叩く。


「まあ・・・女の子だからね。

大切な人前ではいい格好をしたい気持ちは分かるんだけど流石に時間がかかりすぎかな。」


証拠はどうやら女の子のようだが時間がかかっているようで

再度影を叩くと影から茶色の髪が見えてくる。


「あっ・・・。」


見たことのある髪型。見間違えるはずがない。


「楓!!」


影から出てきたのはスポーツウェアを着た楓。

会議の時以来の再会に駆け寄ろうとするが


「来ないでください!」


思いっきり拒否をされてしまい足が止まってしまう。


「今は・・あんまり近づかないでほしいです・・・。」


俺に目線を合わせずに後ずさりする姿を見てショックのあまり膝をついてしまった。


「ははっ、愛されているね~。来たかいがあったんじゃない?」


「あるわけないじゃないですか。

水浴びしかできなかったんですから・・・・。」


水・・浴び・・?


「純恋ちゃん達との戦いで色々あったんだけど死にかけた所を兼定さんに救われてね。

死んだことにしてもらった後、鍛えてもらっていたんだ。」


「その修行に私も参加させてもらっているんです。

それで・・つい先ほどまで山に籠っていたので・・・・。」


シャワーを浴びる時間も無かったというわけか。

だが、俺としては楓が匂うのだとしても別に関係ない。


「来ないでくださいね!」


足を踏み出そうとする俺の気配を察したのか楓が再び釘を刺してきた。


「兼定さんと楓さん。二人と行動を共にしている事が

彼女が味方だと言う何よりの証拠ではないでしょうか?」


千夏さんが純恋達に尋ねる。

二人で行動を共にしていることはそれだけ信頼できる人物だと言う証だ。


「・・楓、この人大丈夫なんか?」


敵意を小さくしつつ、楓に尋ねる。


「・・大丈夫だと思います。

修行の中で私を助けてくれた場面が数多くありましたし、

途中語ってくれた純恋さんへの思いは確かなものです。

味方として認識してもよろしいかと。」


楓がそう言うのなら間違いない。

二人も得物をしまい、敵意を無くした。


「で、本題ってなんや?」


純恋が千夏さんに尋ねる。


「・・私は全てにおいて正々堂々勝負をしたいと思っております。

ですから楓さん、純恋さん、そして桃子さんの三人の前で私の目標を話したかったのです。」


「・・・・勝負?」


三人と戦う・・・わけでは無いようだが千夏さんは何をしたいのだろうか?


大きく深呼吸をした後、千夏さんが衝撃的な事を言い放つ。


「私は将来、龍穂君と婚約を結びたいと考えています。」


「・・・・・・へ?」


言葉が耳に届いた瞬間、理解できず出た声は何とも情けないものであり

部屋は冷たい空気が流れる。


「へぇ・・・・。」


純恋は小さく口角をあげ、桃子が口元を両手で押さえ

楓は千夏さんを睨んでいる。


これは・・・どうなってしまうのだろうか?



ここまで読んでいただきありがとうございます!

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