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第十二話 契約と異変

青さんが俺の中に入った後、寮の説明を中断して校舎に戻ってきた。


「授業が終わってから寮長を務めている生徒達に

改めて説明をしていただきますから今は昼食を食べましょう。」


もうお昼を時間をとっくに過ぎており、校舎内の食堂にはだれもいない。


毛利先生の後に続き食券を買う。

様々な種類があり本来であればどれにしようか迷う所ではあるが、

アルさんが見せたあの夕飯の量が頭の片隅に残ってしまいお腹を開けるために

出来るだけ少ない量で済まそうと考えてしまう。


(・・・青さん。半分こにしませんか?)


俺の中に戻っていった青さんに念話を送る。

伝説の生き物である龍は食事をとらなくても体に貯めた豊富な神力を消費することで

生きることが出来るようだが、青さんは毎日食事をとることを望んでいる。


別に食事をとることで回復を手助けが見込めるなんてことはないようだが、

食べることで精神的に満足感が得られるから取るようにしているらしい。


疲れた様子で俺に中に戻っていった青さん。

出来れば青さんに何が起きたかこと細かく聞きたいところではあるが

これ以上深く聞けば機嫌を損ねてしまうだけだろう。


「・・・・・」


言葉を放つことなく俺の横に現れた青さんは食券機のあるボタンを指さす。


「生姜焼きですね。」


大盛の生姜焼き定食のボタンを押し、食券を取る。


「生姜焼きか・・。私のそれにしようかな・・・。」


楓も少し悩んだ後、俺と同じ大盛の生姜焼き定食のボタンを押した。


「大丈夫か?夜もあるんだぞ?」


「ウォーミングアップをしておかないといっぱい食べれないんですよ。」


普通は逆じゃないかと思ってしまうが

尋常じゃないくらい食べる楓にしかわからない感覚があるのだろう。


「ここで食べましょう。」


食券と昼食を交換して毛利先生の後に続いて部屋の中央辺りに座って食べ始める。


「先どうぞ。」


大きな豚肉にいい匂いのタレを絡ませたおいしそうな生姜焼きとご飯とみそ汁と漬物の定食

を青さんに先に譲り辺りを見渡す。


ずっと思っていたがこの校舎は特務科の生徒数にしてはあまりにも大きく作られている。

今いるこの食堂もテーブルとイスの数がかなり多く、

特務科の生徒数では明らかに持て余してしまっている。


「・・毛利先生。一つ質問をしていいですか?」


食事の合間を縫って毛利先生に聞いてみようと話しかけてみる。


「はい?なんでしょうか?」


「この校舎って元々大人数使う予定で建てられたんですか?」


「・・・・ええ。」


俺の質問に少しだけ間を開けて後、一言だけ返事をする。


「・・・・・・・?」


返事の後に校舎が広い理由を聞けるのかと思い少し待ってみるが

毛利先生は再び目の前の昼食に箸をつけ始める。


「龍穂。ほれ。」


何か良くないことを聞いたのかと思い、少しだけ肝を冷やしていると

隣から生姜焼き定食が乗っているトレーを目の前に置かれた。


「ちょっ、青さん!」


大盛の生姜焼き定食は姿を変えており、全てが一口サイズとなってしまっている。


「夜にたらふく食べるんじゃろ?丁度いいくらいまで減らしたぞ。」


「いや、丁度くらいって・・・。こんなの食べた内に入りませんよ・・・」


本当なら食べなくてもいいはずなのに・・・・。

嫌がらせとしか思えないほどの残し方ををしてきた。


「文句を言うならこれを作った奴に言え。

食欲をそそる甘辛いタレ、丁度いい塩加減の味噌汁と漬物。

疲れた体を前にこんなものが置かれればついつい食べ過ぎてしまうのもしょうがないじゃろう?」


よくわからない言い訳を吹かしながらタレで汚れた口元をテーブルに置かれていた紙ナプキンで拭き、

楓が持ってきてくれた温かいお茶を飲みながら一息ついている。

恍惚を浮かべた表情は目の前に置かれた生姜焼き定食がどれだけおいしかったのかを現していた。


「ごちそうさまでした。」


俺以外の全員がもう食べ終わっており、その姿を見て急いで生姜焼きに手をつける。


「・・・・・・」


と言ってもすぐに食べ終わってしまい余裕で楓たちに追いついてしまう。


(流石にもうちょっと・・・・)


食べたかった。夕飯がものすごい量とは言え

これからまだ説明を受けなければならないのを考えると流石にこれでは足りなすぎる。


「普通に頼めばよかった・・」


ご機嫌な青さんを見て変な気を使わなければよかったと後悔した。


_______________________________________


昼食を取った後、連れてこられたのは金色の装飾が施された扉の前だった。


「これから校長先生にご挨拶をしていただきます。

その後、校長先生から生徒手帳をいただく流れとなっていますので失礼の無い様に。」


あまりにも豪華な装飾を前に、呆然と立ち尽くしてしまう。

学校の校舎にこのようなものがあるなんて想像していなかった。


自らの権威を示すためこういった作りにしたのかもしれないが

ここは未成年の高校生が通う学校であり権威を示す相手ではないだろう。

この先で待ち構えているのは誰にでも威厳を振りかざす横暴な人物なのかもしれない。


「失礼します。」


そんなことを考えていると毛利先生がノックをして扉を開ける。

醜く太っている人物が待ち構えていると勝手に想像していたが扉の先には小柄のおじいさんが

優しそうな笑顔を浮かべて俺達を出迎えてくれた。


「毛利先生お疲れ様です。お待ちしていました。」


「徳川校長出迎え感謝いたします。転校生のお二人を連れてきました。」


徳川校長と呼ばれたおじいさんは俺達をじっと見つめた後、

体を半身にして腕を伸ばし置かれたソファーに案内をしてくれる。


「し、失礼します。」


思っていたイメージとの違いに驚きつつも促されたままにソファーへと進み二人と並んで座った。


「ようこそ国學館付属高等学校へ。校長の徳川仙蔵とくがわせんぞうと申します。」


校長先生は笑顔を崩さないまま自己紹介をしてくれる。

先程のギラギラとした扉とは真反対と言っていいほど最低限の家具しか置かれておらず、

来客をもてなすためのテーブルとソファー。

仕事を行うための机と資料などを保管するための戸棚しか置かれていなかった。


「う、上杉龍穂です。よろしくお願いします。」


「加藤楓です。よろしくお願いします。」


「ええ、よろしくお願いしいます。

私が校長に就任してから始めての転校生を迎えましたが、龍穂君は元気が大変よろしいみたいですね?」


「あ・・はは。すいません・・・・」


「いえ、怒っているわけではありませんよ。多感な時期ですから色々あって当然です。

むしろあれだけ戦えると周りの生徒や先生方に示していただいてありがたいとさえ思っていますよ。」


感謝をされてしまった。

今日転校が決まり、急遽学校に来て授業中に在校生と喧嘩。

もとい実力を試す戦闘を行ったのに関わらずに怒ることもせず曇りない優しい笑顔と眼差し。

そして寛大な心で受け入れてくれることにさらに驚き思わず固まってしまう。


「国學館の卒業生である毛利先生はこの学校で自らの力を示す大切さを理解しています。

ですから止めに入らず見守ってくれていたんでしょう?」


「・・ええ。生徒達も挨拶の時点で

力を測ろうとしてくれていましたし、止める理由は見当たりませんでした。」


「良い判断です。あとは・・・」


「”下”、ですね。」


(下・・・?)


毛利先生が言い放った下と言う言葉。

何かを指す言葉なのだろうが、俺には思い当たらない。


「・・毛利先生。その言いかたはあまり良くはありませんね。」


優しかった表情の徳川校長の眉間にしわが寄り、大きなため息をつく。


「・・申し訳ありません。」


「あなたがどういう目にあったのかは私も存じています。

ですが今は生徒を前に立ち、導く教師なのですよ?

そう言った対象を卑下するような言葉を使うのはやめなさい。」


毛利先生が下と呼んだものに何かひどいことをされたような口ぶりだ。一体何があったのだろうか?


「えっと・・・。」


ノエルさんが実家に来てから急にここへ来ることになり、

色々説明を受けるも話についていけないことや

青さんの明らかな隠し事などで俺はかなりモヤモヤとしていた。

そして話についていけないのならいっそのこと深くまで聞いてみようと会話をしている

二人に割って入るように声をかける。


「おっと。すみません。こんな話よりお二人についての話に時間を割くべきですね。」


俺の声に反応した徳川校長はコホンと咳ばらいをし、毛利先生との話を止めて俺達の方へ向く。


「その・・したという——————」


「生徒手帳をもらうんですよね?」


下と言う言葉について聞こうとした時、横から服を引っ張られるとともに楓が話しかける。

横目で俺の事をじっと見つめてきており、その話はやめろと訴えかけてきていた。


「ええ。お二人には生徒手帳をお渡しするためにお呼びしました。」


毛利先生がテーブルに開いた状態の生徒手帳を置く。

そこには俺の顔写真と達筆で書かれた俺の名前。


「寮で説明を受けたと思いますが

生徒の神力が込められた生徒手帳をかざすことでしか開くことの無い扉があります。

お二人には今からこの生徒手帳に書かれた名前の横に自らの血を付けていただきたいのです。」


人間の中に流れている血の中にはその人物が使う魔力や神力も含まれている。

魔術や神術の様に体から力を放つことや込めることは可能ではあるが

時間が経つごとに力を薄くなっていき、いずれなくなってしまう。

だが血にともにつけることで長い期間魔力や神力を保つことができるのだ。


「こちらを。」


徳川校長は彫刻刀のように小さな刃が付いた刃物をテーブルに置く。


「自らの体に傷をつけるのは嫌でしょうが、

こちらの刃で血を出して手帳に血をつけるのがわが校の伝統なのです。」


刃には先ほど寮で見た校章が刻まれており、この伝統のためだけに作られた物だと見て取れる。


自分の血を出すのは傍から見ればただ自傷行為見えるが、神との契約を行う神術では血を使うことが

日常茶飯事なので血を流すことには慣れている。

契約した神は契約主の血に込められた力や匂いなどを頼りに現世へとやってきたり、

力を貸してくれたりする。


「・・・・」


刃を手に持ち、親指の付け根の辺りの薄皮に切れ目を入れる。

急な戦闘時ではこうして丁寧に血を出すことが出来ないため指を噛んで無理やり血を出すことが多いが

感染症などの恐れからあまり推奨されていない。


使うことが分かっているのであれば、病院などであらかじめ血を抜いておき、

新鮮な状態を保つため真空状態で保存しておくなんて方法もある。


「さすがに慣れていますね。では、押し当ててください。」


刃物を置き、切れ目の谷間から溢れ出てきた鮮血に親指を押し当て全体に染みさせる。

十分な血を確保し、生徒手帳に書かれた名前の横にぎゅっと押し当てた。


指紋がはっきりと残るようにゆっくりと親指を離すと、生徒手帳に異変が起こる。

付けた血判が光を放ち始め、誰も触れていないのに宙へ浮かび始めた。


「付喪神・・・・ですか。」


目の前で起きた異変。

俺が付けた血判に入っている神力を体で覚えるように活性化させる姿には見覚えがあった。


「一目見ただけで”式神契約”と付喪神だと看破するとは・・・。

伊達に龍を使役しているだけはありますね。」


目の前で起きているのは式神契約。神や精霊に自らの力を示し、使役の契約を結ぶ儀式だ。

呼んだ時にすぐに駆けつけてくれるように血を神に分け与えるのが

儀式の内容であるが俺達が押し当てたのは手帳として作られた紙だ。


紙の姿で人前に出てくる神様なんて聞いたことがないが

八百万の神がいる日ノ本ならではの神様、”付喪神”であるなら筋が通る。


百年間大切に使った物は神様が宿るという言い伝えであるが、

人からの思いは信仰に変わり、神へと姿を変えると言われている。


「生徒手帳に使われている紙は月桂樹を特殊な製法で紙へと変えた物であり、

歴代の校長が長い期間毎日手入れをして保存し付喪神を憑依させた特注品になります。


神道の資格を必要とはせずに扱うことが許されており多くの人から信仰されたものでは無いので

意志を持つほどの力を有してはいないですが粗末に扱っていると寮などを使う際の鍵として

機能を果たしてくれなくなってしまうかもしれませんので大切に使ってあげてください。」


付喪神は主として認識してくれたようでゆっくりと机の上に戻っていく。


「・・・・?」


だが、それは楓の生徒手帳のみであり俺の物も契約自体は成功しているものの

なかなか地面に降りようとしない。


「これは・・・・・・・・・」


校長先生と毛利先生は目を丸くして俺の血判が付いた生徒手帳を見つめている。


血判を付けて以降何もしていない生徒手帳がパラパラとまるで風に吹かれたようにページが捲られていき

校章が刻まれた表紙を俺へ向かって見せてくる。


そして一本の線が割けるように刻まれたかと思うと

溝からあるはずのない眼が見開き俺の顔を見つめてきた。


「・・・・・!!」


恐怖。目の前で起きている出来事に胸が跳ね、得体のしれない恐怖が俺の心を襲う。


(体が・・・・!!)


何をしてくるかわからない。とにかく距離を取らなければ。

隣にいる楓も危ない。守らなきゃならない。


心が恐怖で支配されつつも頭の中には取らなければならない行動が溢れてくるが

逃げるための足も、楓を守るために使う腕も脳から発信される命令を無視する様に

ピクリとも動く気配を見せない。


頭も動かすことが出来ず、白目がない漆黒の瞳から眼を逸らすことも許されない。

全てを飲み込むような、全てを見透かされているような瞳と無理やり向き合っていると

黒い瞳に何か家紋のようなものが浮かび上がってくる。


一つの円の中に勾玉のようなものが三つ敷き詰められたような紋。

どこかで見たことがあるような紋だが勾玉はどこか歪んでいる。


(こ・・れは・・・?)


これは一体何を意味しているのか?付喪神は俺に何を伝えてたいのか?

意図が全く読めずに見つめていると瞳はゆっくりと閉じ、

謎の力で浮かんでいた生徒手帳は力なくテーブルに落ちる。


その瞬間、縛られていたように動かなかった体の自由が一気に解放されソファーにもたれかかった。


「龍穂さん・・・?」


隣にいた楓は俺の様子を見て心配そうに俺を顔を覗き込んでくる。


「今・・のは・・・?」


あまりの恐怖に額から脂汗があふれ出しており、呼吸も乱れ絶え絶えになってしまっている。


「どうしました!?」


見るからに異常な俺を見て校長先生が机に乗り上げながら手を差し伸べてくれる。


「だ・・いじょうぶです・・・」


何とか声を振り絞り大丈夫だと伝えるが

徳川校長は毛利先生に指示を出して水や応急処置の道具を持ってきてくれた。


「水。飲めますか?」


目の前に差し出された水を手に取り、緊急事態の火照り切った体に流しこむ。


周りの心配してくれる様子を見ると俺の生徒手帳に起きたことを認識していないようだ。


(時間・・・止まって・・・?)


回っていない頭で必死に起きたことを考えるが現実的ではないような事象が起きたとしか思えない。


「龍穂君。落ち着いてからでいいですので何が起きたのか説明をお願いできますか?」


楓が心配そうに背中を擦ってくれている中、毛利先生から説明を求められる。

たどたどしくなってしまうがありのまま起きたことを素直に説明をした。


「・・・・・・・・」


普通であればあり得ないと笑われてしまうかもしれない

説明をここにいる全員が真剣に話を聞いてくれる。


「精神攻撃・・・しか考えられませんがそんなことはあり得ない。

校長室は魔力神力共に力を抑える術を使用しています。

龍穂君の力であれば半端な術式は通さないはず。となると・・・・」


毛利先生は徳川校長の方を見る。


「おそらくそうでしょう。ですが・・・・」


二人には俺に起きた事象に心当たりがあるようだが何故か言い渋っている。

俺も何が起きたのか説明が欲しい。そう思い言いにくそうな二人に尋ねることにした。


「・・お二人は俺の身に起きたことに心当たりがあるんですか?」


「・・・ええ。ですが、説明が不可能なんです。」


深く考えていた毛利先生は少し悩んでから申し訳なさそうに言ってくる。


「心当たりがあるんじゃ・・・・」


「何年か前になりますが、同じように生徒手帳に血判を押した生徒が

同じような事象に襲われたと証言したことがあります。

その時も説明を求めたのですが、龍穂君と同じことしか聞き出すことが出来なかったのです。」


「ですので龍穂君の身に起こったことが何だったのか。その対処法などは私達は分からない。」


「そうですか・・・・・」


「ですが、その卒業生を紹介することはできます。」


同じ状況を体験した人がいるだけでも驚きだが、紹介してもらえるのならありがたい限りだ。


「・・謀られたように繋がっているのが気にかかりますが、仕方ないですね。」


大きなため息をつきながら毛利先生は徳川校長の横に座る。

繋がっていると言っていた意味深な言葉の真相を呼吸を整えながら静かに待った。


「あなたと同じ症状に落ちいった卒業生は現在神道省に勤めています。

そして・・・数日後に行われる国學館付属高校東京校の姉妹校である大阪校と

行われる交流試合と呼ばれた模擬戦を行います。

試合の詳細は省きますが、三道省の高官が有望な生徒のスカウトのため見学に訪れます。

そこにその卒業生も龍穂君を目当てにやってくるでしょう。」


姉妹校があるなんてことは初めて聞いた。

そしてその生徒達と模擬戦をするとは実力主義である国學館ならではの催しだ。


だが、毛利先生は卒業生が俺目当てでそこにやってくると言い放った。

その卒業生が神道省に所属していても必ず来るとは限らないなのに言い切るその理由。

考えてみると今日一日の中で思い当たる人物が一人だけいる。


「この国學館の卒業生で神道省の高官。そしてあなたと同じ症状に陥った人物・・・」


静かに毛利先生の答えを待つ。


「・・あなたのお兄さん、上杉兼定です。」


青さんが言っていた近々会える機会があるという言葉と毛利先生の発言が線で繋がった。


俺の顔を見ずに去って行った兼兄はこういった状況になることをわかったいたのか?

もしそうなのであればなぜ声をかけずに交流試合まで俺に会うのを先延ばしにしたのか?

整えた呼吸で酸素が戻った頭の中で思考がぐるぐると回っていく。


だが、今どれだけ考えたとしても仕方がない。今は兼兄と会い話を聞く。

限られた選択肢を取るしか道は残されていなかった。


ここまで読んでいただきありがとうございます!

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