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⑺『イッツオールライト』
⑺『イッツオールライト』
㈠
無限なる有限、我々の果たすべき責務などというものが、人類史を繋いできたのであるが、我々がどう生きようとも、神は沈黙しているかのようだ。しかし、一見して沈黙であっても、何かの、語り、というものは、聴覚に聞こえているのかもしれない、分からないな。
㈡
次元の異なる、我々の我々、どこまで行っても、眼前に佇む、我々の我々は、名目なしに、動態し、パースペクティブを希求するのである。それならば、神も、イッツオールライト、と言うだろう、叫ぶだろう、当たり前のことなのである。
㈢
刑法ばかりは、実際には、その罪の償いによる救済に意味を含蓄していて、我の俺という、俺の自我の問題に帰着するが、どうだろう、被害者はどうなる。被害者が、イッツオールライト、と言って初めて、物事は解決するのではないだろうか。