陰惨な物語を読みたい
陰惨な物語を読みたい。仄暗く、べったりとした陰惨な物語を読みたい。登場人物の身も心も引き裂かれて、傷だらけになるような陰惨な物語を読みたい。最後はハッピーエンドでもバッドエンドでもよい。どちらにも違った趣がある。
しかしながら、SNS等でピックアップされる作品はそんな作品はない。自分はこんなにも陰惨な物語を求めているというのに。どうやら大衆はそうではないらしい。そもそも、そのような物語のジャンル名とはなんだろう? 「バッドエンド」とか「残酷な描写あり」というタグが付けられた作品を読めばいいじゃないか、と思う方もいるだろう。でもそれは違うのだ。自分の言うところの「陰惨な物語」は冒頭に書いた通りのものなのだが、いわゆる「バッドエンド」とか「残酷な描写あり」の作品とは違うように感じる。どこが違うのだ、と問われるとなかなかに難しい。
まず、陰惨な作品にバッドエンドというタグを付ける作者さんは多分ハッピーエンド派の人種な気がしている。自分がバッドエンド派なのかというと、また違うのだが。そして、グロテスクな作品=陰惨な作品でもないと思っている。自分の場合、肉体的暴力は精神的暴力の手段であるのでグロ方面にはあまり興味がない。読んでいて、嫌~な気持ちになりたいだけなのだ。
息をするように陰惨な作品を書いてしまうような作者さんを見つけ出したいのだ。自分もそうなのだが、物語を紡げば紡ぐほどいつの間にか陰惨になってしまう。登場人物を肉体的にも精神的にも、いたぶればいたぶるほど楽しくなってきて筆が乗ってしまう。それが、気持ちいい。そして同じような情動で書かれた物語を読むのもまた、気持ちいい。陰惨な物語でしか得られないカタルシスは絶対ある。
先日、Twitterで同じような趣味のフォロワーさんと「どうすれば陰惨な物語を書く人種に巡り合えるのか」という話をした。話の中で「わからない」ということだけわかった。ちなみに、そのフォロワーさんも鍵アカウントで滅多に表に出てこない。つまり陰惨な物語を好む人種は表に出てこない、ましてやSNS等に作品を載せていないのではないかという可能性が浮上した。鍵アカウントでひっそりと壁打ち投稿しているとか、作品を載せたとしてもすぐ気まぐれに消すとか、そういう人が多いのではないかという結論に至った。──最悪である。頼むからあなたの作品を読ませてくれ。お願いだから。あとこれを最後まで読んでくださった皆さん、おすすめの作品があれば教えてください。(終)
※追記
これは私信です。追加でメッセージを下さった方、なろうはユーザー登録してから一週間しないと返信が出来ないようで返信出来てませんが後日返信させていただきますね。
皆さんの紹介してくださった作品を見る中で、なんだか自分の好みがより明確に見えてきた気がします。ありがたいことです。