表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

給料三ヶ月分ストゼロ哺乳瓶バブおぎゃV

【謝罪会見】この度は大変申し訳ございませんでした【ストゼロ哺乳瓶】

作者: 元個人勢Vtuber

【謝罪会見】この度は大変申し訳ございませんでした【ストゼロ哺乳瓶】


『ストゼロ哺乳瓶待機は"ふ"う"』

『初配信で「は"ふ"う"」名言を残すばぶばぶネキ』

『ストゼロ社畜ネキ生きてるー?は"ふ"う"』

『切り抜きから来ましは"ふ"う"』


「本日は初配信でストゼロ哺乳瓶を決めた名前未公開Vtuberの謝罪会見にお集まりいただきありがとうございます」


『スーツのフリー素材を上から乗せたクソコラで草』

『バブネキ待ってたよー!』

『あれ声違う?』


「進行はバブネキママこと薄衣ノロリがお送りします」



『バブネキのママさんきた』

『ケモ耳おねロリ絵師の人じゃん!気づかんかったわ』

『薄着のロリ?』

『それ以上は行けない』


「それでは、さっそくですが名前未公開Vtuberの入場です」


どぅどん


『自分のか通話アプリかと焦った』

『事前に繋いどけやw』


薄衣のママさんからチャットが来て通話グループに参加する。大量のシャッター音とガヤガヤとした人混みのSEをママさんに流してもらって、音がフェードアウトした頃に私は口を開く。


「えー。このたびは名前不詳Vtuberこと私の謝罪会見に足をお運び下さりありがとうございます。」


『初配信で哺乳瓶ストゼロキメる女の次配信がママと謝罪会見で草』

『名前教えて!このままだとバブネキだよ!』

『なんで自宅に哺乳瓶あるんですか(困惑』

『バブネキ〜!今日も飲んでる〜?』


「たくさんのコメントありがとうございます。質疑応答はのちほど行いますので、まずは娘の言い分を聞いてやってください」


事前に流れの打ち合わせをしたため、大きなトラブルなく司会のママさんが仕切ってくれるおかげで、私も少しだけ落ち着いた。


『ママさん謝罪会見慣れてなさそうで萌える』

『謝罪会見の進行慣れてるやつの方がやばい定期』

『どうせバブネキが無茶振りしたんだろ。バブネキ詳しく知らんけど』

『初見。タイトルやばすぎだろ』


「まず、初配信というのにストゼロ哺乳瓶をキメてしまった経緯をお話させてください。」



それから私はオーディションの話は伏せて事情を説明した。


Vtuberになりたくて個人勢という存在を知って酔っ払ったままママとパパ(絵師とモデラーのこと)にメッセージを送ったこと。


最後まで酔っ払ったままやり取りしていつの間にかVtuberの体を手に入れたこと。具体的にVになるために給料三ヶ月分も使っていたこと。


やってしまったことは仕方ないと腹を括って初配信しようと緊張していたらいつの間にかストゼロに手が伸びたこと。


ストレス緩和のためにいつも通り哺乳瓶に入れて飲んでたら、配信の時間になったのでなにも考えずに配信を開始してしまったこと。


「いつも通り……哺乳瓶で……?」


『ロリママお気を確かに』

『こいつ頭おかしいな(確信』

『酔っ払ってVtuberになった女(準備中含む)』

『なんだこいつ……やべーやつやんけ!』

『2Dモデルに給料三ヶ月分もするか?娯楽費だよな?』


「いやしっかり給料三ヶ月分。出処は学生時代に貯めてたバイト代」


2Dモデルはそこまでかかってないけど、ちょっとだけ盛りました。

実際、機材の費用でそのくらいは余裕でかかったから嘘じゃない。


『もしかして:ブラック』

『もしかして:薄給』

『もしかして:中卒』


「いやその、就活がね、コロナでね、」


『あっふーん』

『ガチの社会人で社畜かよ』

『強く生きて』


「仕事辞めたいよな、せめて転職したい」


『わかる』

『わかる』

『わかる』

『学生ワイ将来に震える』


「Vtuberとしては、理想の姿でみんなに見てもらいたくてママにこの姿で産んで欲しいと頼んだ……と思う。酔って覚えてないけど、みんなと会えたから結果オーライってやつね」


『イイハナシカナー?』

『酔っぱらいの戯言に騙されてはいけない』

『というかロリママこんな奴の依頼よく受けたな』

『それなパパさんは仕事募集してる人だからまだわかるけど』


「この子、元々わたしのファンだったから。まぁいいかなって。元々Vtuberに興味あったのもあっていい機会だったのもあるかな」


「え?認知されてたの?」


「毎イベントで感想の手紙と差し入れしてくれる子は流石に覚えてるよ」


『おってえてえか?』

『たすかる』

『キマシ?キマシ?』


「あ、あ、申し訳、、、不出来な娘でほんと、、、」


「まあ哺乳瓶ストゼロキメながら配信始めたのは流石にビックリしたけど、二日酔いでイベントブースに来る君ならやりかねないなって思ってたよ」


「ほんとうに、、、?」


「ほんとだよ。だからストゼロはあけちゃだめだよ」


「えっ」


『えっ?』

『は?こいつまさか』

『もしかしてまたストゼロキメようしてました?』

『こいつwwwやべーな(真顔』


「ほんとにダメ?」


「お酒呑みながら謝罪会見はダメだね」


「はい」


カシャ


『こwいwつw』

『あのさぁ』

『やば』


「まだのんでない!嗅いでるだけだから!」


「手元カメラちゃんとみてるからね。初配信でできなかった自己紹介とタグ決めたら飲んでいいからそれまで我慢ね?できる?」


「できる!」


『ガチのロリママと社畜ばぶプレイ。しかも監視付き』

『ロリママがロリ声だからといってロリとは限らないのでは……?』

『Vの薄い本の前では年齢など些細なことよ……』

『性癖が曲がる音が聞こえた』


「改めまして、バブネキこと羽生みくまです。ニートになりたい社畜です。好きな物は酔えるお酒、嫌いなものは急に降ってくる仕事と理不尽な上司です。」


『羽生みくま……はぶみくま……バブみクマ!?』

『お前にバブみないよ!お前バフるほう!』

『バブネキって認めちゃったよ』


「私がおつまみチンする間にタグ募集と質問を受け付けるのでコメントお願いします!ママよろしくお願いします!」


「しかたないなぁ。娘のためにコメントお願いします」


『唯我独尊やんけ』

『#バブみ絵』

『#森のコグマ絵本』

『#コクマー絵』

『バブみ絵いいな』

『#酒クズマ絵』

『どこで哺乳瓶買ったの?バブみ絵賛成』

『名前の由来まじてバブみくまなの?』

『おすすめのストゼロの飲み方おしえて』

『どうせ哺乳瓶一択だろ』

『ストゼロ以外何飲むの?』


「ママ、視聴者さんおまたせしました。タグはバブみ絵でお願いします。イラストや配信の感想はタグ付けて呟いてくれると助かります」


『は"ふ"う"』

『はい!は"ふ"う"』

『は"ふ"う"』


「その、すいません。待機画面でもコメントされてたんですけど『は"ふ"う"』ってなんですか」


『お前がやってたんだよなぁ』

『だいたい切り抜き師の字幕のせい』

『初配信でばぶってた声が汚かったせいですかね……』


「はい聞かなかったことにして、質問答えます」


「哺乳瓶は普通にお店で買いました。一人で酒盛り中にお酒が切れて買いに行くときに何故か安かったので。珍しくいい買い物でした」


『正気で買ってなくてよかった(安堵)』

『いい買い物なんですね』


「名前の由来はママに聞いた方がいいですね。どうなんですか?」


「うんまあ名前の由来はそうだよ。私の活動ネームと似てるでしょ?」


『たし蟹』

『特徴がわかりやすいといえばいい名前なのか……?』

『薄着のロリとバブみクマのてえてえが見れると聞いて』

『なお片方は酒クズの模様』


「名前気に入ってます。可愛いくてわかりやすい名前ありがとうございます。」


「かわいい娘〜」


「えへへー!うちのママ羨ましかろ?」


『あ^〜』

『ロリクマ助かる』

『いいぞもっとやれ』

『ロリママとおぎゃ娘の百合営業定期的にしてくれ』


「次の質問は、おすすめのストゼロの飲み方だって」


「半分くらい飲んでちょっとぬるくなったストゼロを哺乳瓶に入れて吸います。」


「知ってた」


『知ってた』

『知ってる』

『温いのがええんけ?』


「冷たいとむせるよ」


『はえー』

『哺乳瓶は冷たいとむせる……無駄な雑学が増えてしまった』

『配信のネタじゃなくてガチで常用してそうなのが笑えそうで笑えない』



「社会辛いからね、ストゼロ以外でもお酒ならなんでも飲むよ。」


「激安ワインだろうが、おじいさんが呑んでそうなワンカップだろう酔えればなんでもいい。お金ないからストゼロ以外はいつも安いお酒しか買えないけど……ほんとはいいおしゃけ飲みたい……」


『干し芋公開しろ。いい酒リスインしとけ』

『お酒の企業さん!呑ませてあげて!!!』

『酒蔵の企業案件がV界一似合う女。酒クズとしての説得力が違う』

『酒クズ仲間わらわらで草』



「ママは体が心配です」


「ママとパパから貰った素敵で大切な体があるから大丈夫。今日も生きていける。わたし肝臓強いので」


「…………無理して呑むのはダメだからね、それだけは約束して」


『なんかあった?』


わたしはそのコメントを視界に捉えたため、すぐにコメントが流れるような受け答えをする。


「いいよ。約束だね。ママに縛られちゃった!」


『あっ』

『昇()天』

『これいじょうはいけません!』


「ふふっ、ゆびきりげんまんうそついたらべろちゅーの刑ゆびきった!」

「はえ?」


『できてますねこれは』

『謝罪会見とは……?』

『あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!俺たちは哺乳瓶ストゼロ女の謝罪会見に参加していたらいの間にかロリママ×成人バブの百合カップル宣言を聞いていた!(以下略』

『ASMR希望』

『バイノーラルマイク送るから!頼む!』


「ママ?」


「うふふ?」


「まあいいよ。いいけど、ママも自分の体大切にしてよね。私はママの娘だけどママのファンでもあるから、他の子にはこんなこと言っちゃダメだよ」


「あれ?嫉妬してるの」


「してるよ」


「そっかー」


「……配信切るね。また明日同じ時間に配信するから来てね」


「うふふ。ばいばーい」



コメント欄はこれ以上ないくらい早かった。

#バブみ絵のタグでも感想お待ちしてます。


評価感想ブクマよろしくお願いします

感想頂けるかランキングに乗れたら続きます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ