新天地
それではカナダに来て感じたことをたくさん述べていきたいと思います。まず始めに当然だと思いますが日本と比べて寒いです。特に私は日本の前は亜熱帯気候の広州に住んでいましたから余計にそう感じたんだと思います。まあかといって別に凍えてしまうほど寒いわけでなく、ちゃんと人が住める程度の気候でありました。日本でも梅雨時期があり、広州でも夏頃は雨季となってよくスコールが起こっていました。しかしカナダの私の住んでいる地域では夏頃は乾季で冬頃が雨季となっていました。なので冬では雨や雪がよく降っていたのでそれで余計に寒かったんだと思います。
アメリカもそうですが、カナダはサービスが施されているところではチップを支払います。私がこれまで住んだことのある中国と日本ではチップは存在しないので、これも新鮮でした。どのぐらい払えばいいのか。どうやって払うのか。わかりませんでした。現金の場合は払わなければいけない金額を切り上げしてお釣りをチップとして取っておくよう言う。カード支払いはカードを読み取る機会のPINナンバーを入れる前にチップを何パーセント払うかの項目を入力します。基本的に十から十五が相場らしいです。
そのクレジットカードですが、私が感じたカナダでなくても、海外に住み始めてまずするべきもの三か条の一つです。その三か条とはクレジットカード、携帯そして保険です。優先順位としてはカード、携帯、保険の順でしょうか。カナダに来てまず十四日間の隔離生活ですが、この間には外に出ていけないので、三か条を満たせたのは少なくとも二週間は後のことでした。隔離生活中食事は毎日外の扉の前に置かれていました。掃除、洗濯はできませんでした。ゴミはゴミ袋に入れて外に出しておけば回収してくれました。まあ買い物にもいけないのでカードは必要ありませんでしたが、万が一病気や怪我をした場合、保険に加入していなかったので、多額の請求をされていたかもしれません。携帯に関しても隔離施設(大学内)ではネットが繋がったので必要ありませんでした。
隔離期間が終わった週末に銀行でカードを作りました。確か学生用のカードというものがあり、それを作りました。カードは作りましたが、使うことはしばらくありませんでした。なぜなら一年生の寮はキッチンがないので自炊できません。なので買い物に行く必要がありませんでした。大学内には様々なレストランが入っていて、そこで食事をとっていました。支払いは大学の学生証に入っているお金で支払うことができたのでそれを使っていました。
次に携帯の契約ですが、カナダには三箇所の大手が、そしてそれらを安く仕入れている子会社がたくさんありました。私はそもそもそこまで容量は必要なかったのでネットで調べて評価が高かった子会社の一番容量が少ないものを選びました。その容量を超えたら使えなくなるタイプと容量を超えても追加で支払えば使えるタイプの二種類あり、私は後者を選びました。確か月35ドルだったと思います。毎月15日に請求が来て、この時初めてクレジットカードを使いました。そしてこの携帯が契約されたおかげで、食べ物の注文と配達がアプリからできるようになったことで食べ物のレパートリーが増えました。この時初めて食べたファストフードSubwayの味に感動して、今でもよく食べています。
最後の保険はこれまた留学生用の保険に加入しました。第一回目のコロナワクチンが老人以外の一般に人向けに始まった直後に加入して、その保険証を使ってワクチンを接種したのを覚えています。これは月75ドルです。
最後に一つカナダと日本お明確な違いについて話していこうと思います。それが多文化社会です。日本だと周りを見渡せばほとんど日本人しかいませんよね。しかしカナダは多種多様な人種があたりを見渡せばいます。明確になに人かはわかりませんが、アジア系、欧米系、ラテン系、アフリカ系が混在しています。そして彼らが皆同じ言語を話しています。日本だとやはり欧米系は日本では目立ちますが、カナダでは私が社会に完全に溶け込んでいます。この風景がなんとも不思議ですが心地よくも感じます。この多文化社会は現カナダ首相のトルドー氏のおじいさんが始めたものだそうで、世界で初めて導入したそうです。カナダだけでなく、北アメリカ大陸の国々は歴史的にたくさんの移民から構成された国なので、見た目と国籍が合致しません。中国では同じアジア系でもこの人日本人だなとなんとなくの雰囲気でわかりましたが、ここではそのレーダーも通用しません。見た目が日本人でも日系二世や三世だった場合、日本語を話せないことも多く、国籍上もカナダ人になるのです。よく日本では海外で人種差別が問題となっているとよく耳にしますが、カナダに住んで見てそんな感じは全くしません。ただ大学に入ってからはやたらとヨーロッパから入植者と原住民の確執を勉強します。そう考えると人種差別的な要素は表面的には見えなくても、まだ社会に根強く残っているのかもしれませんね。
ご無沙汰しております。といっても先週も先々週も話しましたね。というわけでそろそろ時系列が現在に追いつきそうですね。これからはカナダでの出来事を中心に話していこうと思います。