社会進出の壁
突然ですが、私は最近ある悩みがあります。すでに承知の上かと思いますが私はインター歴が長いです。小三から英語に囲まれた環境にいたため三ヶ国語話せますが、どれを取ってもネイティブに至らない中途半端な存在になってしまいました。最近の悩みはまさにそこで、母国語である日本語を不自由に感じてしまうところです。
大学生になり、私は生まれて初めて自分で稼ぐようになりました。一言で言うとバイトですね。なんのバイトかと言うと家庭教師です。このバイトのことに触れすぎてしまうと、今回のテーマから外れてしまうので、今回は省きます。バイトということですので、もちろん雇い主がいます。家庭教師のバイトですので、自分が人を教えられるほどの教養を身につけていることをアピールする必要があります。そこで問題となるのが尊敬語です。
雇い主とのメールでのやり取り、非常に困惑しました。ろくに日本語を学んでこなかった自分にとっては正しい言い方がなんなのか分かりませんでした。最初は宛名の書き方。様なのか殿なのか。そんなところから躓きました。英語だったらその辺は全て”dear”で済みます。とりあえず失礼のないような言い方を心がけましたが、それでもやはりどこかぎこちなかったと思います。これまで目上の人、例えばインターの日本語の先生でも使っていたのは丁寧語までで、尊敬語は使ったことがありませんでした。また丁寧語で話そうにもやはりどこかラフな言い方を織り込んでいて、不完全な言葉遣いしかできませんでした。しかし先生は私がインターが長いことを知っていたので、私の言葉遣いが多少間違っていてもなんの指摘もしなかったと思います。この気遣いが今の私を苦しめています。
先ほど紹介した雇い主もおそらく私が尊敬語がうまく使えないことを知っていると思います。と言うのもこのバイトで雇われているのは、英語が堪能な人がほとんどなので、多少日本語がおかしくても許容範囲だったんだと思います。そんな雇い主と連絡を取り合うだけでも毎回気がかりなのですが、頭を抱えるほど悩まされたのが、指導する相手の親御様とのやり取りです。彼らの中にはきっと世界に名の知れた大企業に務めている方もいると思います。そんな方々相手に自分のこの不完全な日本語で受け答えして大丈夫かと思いました。今の自分ができる精一杯の丁寧語を駆使しました。本当は尊敬語を使いたかったのですが、そもそも私は丁寧語と尊敬語の違いもいまひとつわかっていないほど無知です。何より辛かったのが、私が日本語を指導していると言う点です。私はこのバイトで日本人のIB生に日本語、Language Aを教えています。自分の子供に日本語の指導をしている教師の日本語が変だったらどう思いますか?
という具合に話してきましたが、私は個人的にまだ社会に出始めたばかりでこんなに悩んでいるのであって、慣れてくればどうってことないとちょっと気楽に考えています。皆さんはどう思いますか。そもそも社会に出てから必要な丁寧な言葉遣いというのは学校で習うものなんですか? 私はなんとなく学校では習わず、全員が全員社会に出てから乗り越えなければならない壁なのだと思っています。かといって私はおそらく皆さんより努力しなければこの壁を乗り越えなければいけないと思っています。実際今私がこうやって日本語で文章を打っているのも日本語上達のためでもあります。なのでこれまでに何か言い回しが変だとか、文法が間違っていると感じたのでしたら遠慮なく指摘してください。よろしくお願いします。
みなさん、ご無沙汰しております。年末最後の投稿となります。この辺りからネタに困って、悩みだったりふと思ったことが題材となっています。今でも家庭教師は続けています。指導相手は変わりまして、現在はインターの日本人生徒に英語を教えています。しかし親御様とは依然として日本語でやり取りしているので、この悩みは尽きません。
何はともあれ、この1年間お付き合いくださり、本当にありがとうございました。来年以降も励んでいきますので、引き続きよろしくお願いいたします。それでは、良いお年を。