夏休みの活動報告(2)
さて前回の続きで、投稿する一週間前の校閲についての話ですが、この作業が思いのほか長く時間を有します。大体一話につき、一時間かかります。一話は大体二千文字。『新・創世記』ならもっと短いです。それを読むだけでしたら十分とかかりません。もちろん付け足したいことがあれば時間もかかりますが、それでも二十分で終わります。では残りの四十分は何をしているのか。実は単語帳を確認しています。約一年ほど前から小説で使えそうな単語をリストアップしているのです。よく小説を書く時に、あ、こう言う時に使う言葉なんて言ったけ、ここを表現するのに適した言葉がパッと思いつかない、なんてことがあるわけです。そういう時は調べるか、将来私が校閲した際に天啓が降りてくることに期待するのです。そんな苦悩を少しでも解消しようと話し言葉では使わない言い回し、四字熟語、慣用句などを小説を読んでいる時、アニメを見ている時、ふと思い立った時に書き記しているのです。
少し話が逸れますが五月の頃に、親がこちらに来た際頼んでおいた小説が届きました。これを機に自分の手元にある小説を読み直そうと全十一冊読み始めました。朝起きてからと夜寝る前の計二回、時間やページ数を設けるのではなく、一章を読み終えたら終わりというルールにしました。この間にたくさん自分の小説でも使えそうな語彙を追加しました。これを書いている現段階でその数は九百語にも上ります。それを毎回校閲の際に目を通し、自分の文脈に落とし込めるか吟味しているわけです。特に小説の方は念入りに考えていますので、余計に時間がかかります。中には意味を調べないといけない岡目八目や乾坤一擲、読み方を調べなければいけない迸るや慮るなど拾い読みするだけでは済まない言葉もあります。これからもどんどんとこう言った語彙は増えるはずですから、校閲の時間も伸びていく一方でしょう。まあこれも私の小説の質を上げるためですから致し方ありませんね。
補足として八月中旬、学校が始まるまでの約三週間はこの自伝と『新・創世記』の予約投稿を更新する一方で、日中は図書館に足を運びました。いつだっかた私の在籍している大学内には複数の図書館があることを話したと思います。その中の一つにアジア言語を専門に扱う図書館があります。主に日本語、中国語(簡体字と繁体字)、韓国語とヒンディー語ですが、おそらく他の言語の本も少なからず所蔵されていると思います。資料として使う文献や辞典はもちろんのこと、有名な文学作品も古今東西取り揃えてあります。その中に『不満』の叙述トリックにまんまと騙され、日本語の修辞に感銘を受けるきっかけをくれた星新一大先生の作品も多数ありました。『異人』と『ピースメーカー』はどちらも星新一氏の作品から着想を得ました。そしておそらく今後とも作品作りの題材として活用する可能性が大いにあります。過去には十冊近くあった星新一の文庫本は軒並み日本に置いてきており、私の手元には米澤穂信氏の古典部シリーズと貴志祐介氏の『新世界より』しかありません。数百はあろうかという星新一の作品を記憶の中から逐一引っ張り出すのは無理があります。というわけでネタ集め、そして単語帳の更新も兼ねて毎週月曜から木曜、大体十二時半から午後三時半の三時間、星新一氏のショートショートを閲読しています。このようなルーティンを組み、夏休みの時間を最後の最後まで余すことなく有意義に過ごしています。
約三年間、お付き合いくださり誠にありがとうございます。一旦この自伝はここで区切りとし、来週からは『Singularity』をこれと同じ枠で投稿します。その間にまた今度は教育学部関連のネタを集めて貯めておくので、ご期待ください。『Singularity』は約一年続くと思いますので、一年後再開予定です。
ちなみにですが、現在私は絶賛研修中でして、あまり時間が取れていません。一週間前の校閲は怠っていませんが、単語帳に目を通す時間はないので、十分程度で終わらせています。読む分には差し支えなかったと思います。逆に難しい語句が列挙されていない分、いつもより読みやすかったのではないでしょうか。
最後に、自らお願いすることは烏滸がましいと思い控えていたのですが、よろしければ感想や評価をしていただけると今後の励みになります。改めまして、ここまでご覧いただきありがとうございました。




